模試対策(国語)_高1、高2で問われる古典文法(全統模試)
こんにちは。きんこです。
今回は、高1、高2の全統模試で問われる古典文法についてお伝えします。
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模試を受ける意味でお伝えしたように、古文や漢文においては、各模試で「問われる文法や句法」がある程度設定されています。
これは過去問から明らかなんですね。
進研模試で問われる古典文法をまとめた記事はこちらです。
全統模試では高1、高2に関わらず1年間でほぼ同じ内容で古典文法が問われています。
高1だろうが高2だろうが、1年間で古典文法を網羅することになります。
ただし、助詞についてはいつまでに何をということを明確にすることが難しいので、高1夏までに基本的な助詞を訳せるようにして、高2春にはすべての助詞を訳せるようにすることを目安としましょう。
(ちなみに、和歌の修辞法や文学史は高2で出題されます)
ですから、1年生のうちに頑張っておくと、2年生では復習の意味を兼ねて模試を受験でき、新しい文法事項は助詞だけ(和歌の修辞法や文学史は加わりますが)ということになります。
そして、2年生1月以降の模試では全範囲から問われ、定期的に復習することができます。
ということで、各模試までにどのような古典文法を学習して臨むべきかをまとめました。
これを知ることで、いつまでに何をすべきかが明らかになり、学習をスムーズに進めることができるはずです。
まず、模試が設定されている時期です(在籍している学校によって多少前後するかもしれません)。
高1
5月下旬 第1回全統高1模試
8月下旬 第2回全統高1模試
10月下旬 第3回全統高1模試
1月下旬 第4回全統高1模試
高2
5月下旬 第1回全統高2模試
8月下旬 第2回全統高2模試
10月下旬 第3回全統高2模試
1月下旬 全統記述高2模試
全統共通テスト高2模試
では、それぞれの模試で出題される古典文法を見ていきましょう。
なお、助詞については「○○までに学ぶべき助詞」です。
たとえば、第3回高1模試に必要な助詞はそれまで(第1回高1、第2回高1)に学ぶべき助詞を含みますので注意してください。
古典文法の他に、文学史や和歌の修辞法も示しましたので参考にしてください。
第1回全統高1模試で出題される文法事項
・直接問われることはありませんが、文法問題を解く際に必要となる知識です。
②用言(動詞、形容詞、形容動詞)、係助詞、音便
・文中の用言を基本形(終止形)に直せるようにします。
・文中の用言の活用形を判断します。
第2回全統高1模試で出題される文法事項
①用言(動詞、形容詞、形容動詞)、係助詞、音便
・活用の種類や活用形を判断できるようにします。
・用言を適切な形に直せるようにします。
②助詞(ば、にて・して、の・が、ど・ども、とも、係助詞)
・古文に頻出する助詞が問われます。
・訳すことができるようにします。
第3回全統高1模試で出題される文法事項
①助動詞と助詞の学習で押さえることと助動詞の接続
・直接問われることはありませんが、知っておく必要があります。
②助動詞、識別、訳し分け
・すべての助動詞が問われます。
・識別や訳し分けもできるようにします。
第4回全統高1模試で出題される文法事項
①敬語(敬語学習で押さえること、本動詞と補助動詞、覚えるべき敬語)
・敬語で学ぶべきことを確認します。
・覚えるべき敬語は30語程度です。
・尊敬語・謙譲語・丁寧語のどれかを判断できるようにします。
・訳すことができるようにします。
②敬語(敬意の対象)
・「誰から誰への敬意か」を答えることができるようにします。
第1回全統高2模試で出題される文法事項
①用言(動詞、形容詞、形容動詞)、係助詞、音便
・活用の種類や活用形を判断できるようにします。
・用言を適切な形に直せるようにします。
②助詞、係助詞の特殊用法
・すべての助詞を訳すことができるようにします。
・特に、係助詞の特殊用法(反語の「やは・かは」、仮定の「くは・ずは」、訳を覚える「もぞ・もこそ」、逆接を訳出する「こそ」)は重要です。
③文学史
・文学作品が成立した時代とジャンルが問われます。
・多くの場合、選択問題ですので作品名を見て成立した時代とジャンルが分かればいいでしょう。
第2回全統高2模試で出題される文法事項
①助動詞、識別、訳し分け
・すべての助動詞が問われます。
・識別や訳し分けもできるようにします。
②和歌の修辞法
・枕詞、掛詞、序詞、縁語の知識が必要です。
③文学史
・文学作品が成立した時代とジャンルが問われます。
・多くの場合、選択問題ですので作品名を見て成立した時代とジャンルが分かればいいでしょう。
第3回全統高2模試で出題される文法事項
①敬語(敬語学習で押さえること、本動詞と補助動詞、覚えるべき敬語)
・敬語で学ぶべきことを確認します。
・覚えるべき敬語は30語程度です。
・尊敬語・謙譲語・丁寧語のどれかを判断できるようにします。
・訳すことができるようにします。
②敬語(敬意の対象)
・「誰から誰への敬意か」を答えることができるようにします。
③助詞
・助詞に関わる何らかの出題がある可能性が非常に高いです。
④和歌の修辞法
・枕詞、掛詞、序詞、縁語の知識が必要です。
⑤文学史
・文学作品が成立した時代とジャンルが問われます。
・多くの場合、選択問題ですので作品名を見て成立した時代とジャンルが分かればいいでしょう。
全統記述高2模試、全統共通テスト高2模試で出題される文法事項
・全範囲から出題されます。
・助動詞に関するものが出題される傾向があります。
以上を学ぶことで、受験に必要な文法事項をほぼ網羅できます。
この流れで学習を進めてみましょう。
2年間、同じようなサイクルで学習をすることで古典文法を完璧に仕上げることを目指すといいと思います。
ここに示した文法がある程度完璧になったら、入試過去問題などで演習あるのみです。
そうすることで「復習」ができます。
また、ここで示されていない文法事項が出てきても、その都度覚えることが容易になっているはずです。
せっかく模試を受けるのですから、自分にとってプラスになるように受験しましょう。
頑張ってくださいね。
では、これで終わります。
「国語(評論)の勉強法」についての記事はこちらです。
「古文の学習」についての記事はこちらです。
「模試の復習方法」についての記事はこちらです。
「進研模試で問われる古典文法」についての記事はこちらです。
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