国語(現代文・評論文)の勉強法・解き方
こんにちは。北の大地で教員をしています「きんこ」と言います。
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今回は現代文(主に評論文)の勉強法について書きます。
国語、特に現代文はどのように勉強していいか分からない方が多いと言われています。
だから「フィーリングでやるしかない」「できる人はできるけど、できない人はできない」「勉強しても点数が取れない」などと言われてしまっているようです。
しかし、国語は「学力を上げることのできる教科」です。
学習の方法もしっかりありますのでお伝えしたいと思います。
国語力を上げて試験や模試で高得点を取るためには2つの力をつける必要があります。
その2つの力がこれです。
1.文章を読むテクニック
2.文章を読むための知識
では、この2つはどのようにすれば身につくのでしょうか。そして、何故必要なのでしょうか。1つずつ見ていきます。
1.文章を読むテクニック
必要な理由
どんな問題にも必ず文章があります。
とすると、文章を正しく読むテクニックを持たなければ何が書かれているかを正確に読み取れないということになってしまいます。
書かれていることが理解できないのに、問題を解くことなどできるはずがありません。
ですから、まずは文章を読むテクニックが必要となるのです。
身につける方法
①文章を読むテクニックがどのようなものかを知る
文章を読むテクニックは難しくありません。時間もそれほどかかりません。
このブログを見てテクニックを知って国語の学力を上げようと思った方は以下のリンクから文章の読み方を読んでみてください。
ちなみにセンター試験などマーク式問題の解き方は以下のリンクから読んでください。記述問題にも共通する部分がたくさんあります。
②テクニックを実際に使って文章を読む
テクニックを知ったら、その後はひたすら練習です。
文章を読むテクニックを意識しながら文章を読みまくって、テクニックをマスターするのです。
これは国語の勉強に限らず他の教科も同じです。1冊の参考書や問題集を繰り返して完璧にする。そうすることでその参考書なり問題集が自分の血肉となったとき確かな学力がつく。これが学力アップの王道です。
また、勉強に限らずスポーツでも芸術でも同じではないでしょうか。
理論や理屈が分かっていても、すぐにその通りにできることはなかなかないでしょう。そのときに何をしますか。答えは明白です。ひたすら練習するしかありません。練習して頭ではなく身体に染み込ませる必要があるのです。
ただ、ここで注意点があります。
それは「正しい文章の読み方」で文章を読んでいるのかどうかということです。
自分では正しく読んでいるつもりでも、実は間違えていたら成果はなかなか出ません。
ですから、自分の読み方が正しいかどうかを確認する必要があります。
もし、あなたが私の授業を日常的に受けているなら問題ありません。私の読み方とあなたの読み方が同じかどうかをいつも確認できるからです。
しかし、実際にはこのブログでしか私とあなたは繋がっていないわけですからこれは不可能です。
そこで何をするか。3つあります。
第一に「文章の読み方」を繰り返し読むことです。時折私のブログに戻ってきて目を通してください。そして、ブログを見ることなく「文章の読み方」を説明できるようになるまで繰り返し読んでみてください。
第二に自分で読んでみた文章をこのブログにある解説で確認することです。
このブログでは大学入試問題や進研模試、全統模試、市販の問題集などの解説をしています。そのすべてを「文章の読み方」で解説していますので、それらを使って練習してみてください。そうすることで文章を読む力と、試験で得点する力の両方を鍛えることができます。
第三、最後です。これが何より重要です。
それは1度読んだ文章(解いた問題)を復習するということです。
その際にこのブログの解説に書かれていたことを自分で説明できるかを確認します。ブログの解説と同じように読み解くことができているかを確認するということです。もし不明瞭な部分があれば再びブログを見て確認します。
これを繰り返します。
繰り返しになりますが、文章の読み方を身につけるために最も重要な工程は3つめです。
物事が上達しなかったり学力が思うように上がらなかったりする原因は間違いなくここにあります。つまり、ほとんどの人は同じことを繰り返して完璧にするということをしないのです。
たしかに、同じことをやるのはモチベーションが上がらないかもしれません。一見すると無駄なような気もしてしまいます。新しい文章や問題に触れた方が勉強した気にもなるでしょう。
しかし、効率よく「力」を身につけたいならば、この方法が最適です。やってみると分かりますが、解説を完璧に再現するのは非常に難しいことです。再現できないということは「文章の読み方」で読めていないことを意味します。ですから、解説を再現できるようになることが「文章の読み方」をマスターする近道なのです。
せっかく読んだ文章、解いた問題です。しっかりと使い込んであげたいものです。
以上、文章を読むテクニックを身につける方法でした。
2.文章を読むための知識
必要な理由
言葉を知っていれば文章をさくさく読むことができます(知らなくてもその都度調べればいいけれども時間がかかりますよね)。
書かれている話題の背景知識を持っているとその文章は格段に読みやすくなります。
おまけみたいなものですが、漢字の書き取りや語句の意味を問われる問題もあります。
身につける方法
これはもうドリルと読書(テレビなどの情報番組なども含む)しかありません。
①漢字
漢字を覚えるにはドリル形式の学習が一番でしょう。ただ機械的に書いたりするのではなく、漢字の意味を意識しながら学習すると一層の効果を得ることができます。
具体的には、覚えたい漢字の「訓読み(これがその漢字の意味なんですよ)」を確認することと、その漢字を使って「熟語(漢字の意味が反映されていますよ)」を作ることをオススメします。そうすることで、その漢字を本当の意味で知ることができるからです。
そして、その積み重ねが語彙数を増やしてくれます。
また、問題集は本屋さんやネットで見てみて気に入ったもので大丈夫です。多くの問題集が出ていますが、どれも洗練されていて素晴らしいものばかりですから。自分がいいなと思ったものが一番いいと思います。
それでも何をやっていいか分からないという方は漢字検定に取り組んでみましょう。
漢字検定は各級で出題される漢字が決まっていますので、飛び級はオススメしません。
4級あたりから取り組むことをオススメします。大学受験を考えるのであれば2級まで学習すれば問題ありません。
②語句
これも市販されている参考書で気に入ったもので構いません。どれを選んでも収録語句は大きく変わりませんし、その説明も似たり寄ったりです。持つ雰囲気はそれぞれ違いますので、自分のフィーリングに合いそうなものを選んでみてください。
語句は一問一答より実際の文章のなかで確認することの方が重要です。語句の学習はあくまで参考程度にし、多くの文章に触れるなかで「あ、こんな語句あったな。こういう風に使うのか」と知っていくようにしましょう。
③背景知識
語句の参考書とセットになっていることが多いかもしれません。
評論で話題になることが多いジャンルなどについてまとめてくれています。
一生懸命覚えようとするのではなく、こんな話があるのかと暇つぶしに読んでみましょう。
多くのことを知れば知るほど物事は複雑に絡み合っていることが分かってきて、面白くなる瞬間に出会えると思いますよ。
参考書は効率よく背景知識を得ることができますが、それは多くの文章のまとめに過ぎません。
ですから、大学入試問題や模試、問題集に取り組んだのであれば、そこで書かれていたことも自分の中に蓄積していくという意識を持つことも大切です。
まとめられた参考書の中身が、より具体的に見えてくるはずです。
また、余裕と読みたい気持ちがあるならば新書などを読むといいですね。誰のものでも構いませんし何でもいいです。少しでも自分の興味が持てそうなものを読んでみてください。
誰か教えてーという方は、教科書で読んでみて面白いなと思った筆者のものを読んでみましょう。
以上、文章を読むための知識を身につける方法でした。
今回お伝えした2つの力「文章を読むテクニック」と「文章を読むための知識」とを身につけたならば、国語(現代文)が得意だと言えるようになっているでしょう。そして、それは何も難しいことではありません。他教科の方がよっぽど難しいと思います。
やるべきことは簡単なことだったはずです。
私の話を信じてやってみてください。
最後に付け加えておきます。
多くの「国語の勉強の仕方」の教えでは、まず「知識」をつけて、それから「読み方」を身につけるというような順になっています。
しかし、私はそうではなく「読み方」を身につけることこそが何よりも重要だと考えています。「知識」は「読み方」を補うサプリ的な要素に過ぎません。
ですから、現代文の力をつけようと思うのならば「文章の読み方」をマスターすることを優先してみてください。難しい漢字や知識を覚えるのではなく「読む方法」を身につける。この意識が何よりも大切ですし、その意識を持っていれば必ず国語力はつきます。
応援しています。国語を武器にしましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
センター古文漢文の学習法もまとめました。合わせてご覧ください。
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