模試対策(国語)_高1、高2で問われる古典文法(進研模試・ベネッセ総合学力テスト)
こんにちは。きんこです。
今回は、高1、高2の進研模試(ベネッセ総合学力テスト)で問われる古文文法についてお伝えします。
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以下のブログ「模試を受ける意味」でお伝えしたように、古文や漢文においては、各模試で「問われる文法や句法」がある程度設定されています。
これは過去問から明らかなんですね。
全統模試で問われる古典文法についての記事はこちらです。
「問われる文法事項」を目安に学習を進めたり模試前に集中的に学習したりすることで、模試で高得点がとれ、かつ、高2終了時点で受験に必要な事項を学び終えることができます。
高3模試では、それらの内容が繰り返し問われるため定期的に復習することになります。
受験本番では、それらの知識をフルに発揮して高得点を目指すわけです。
ということで、各模試までにどのような古典文法を学習して臨むべきかをまとめました。
これを知ることで、いつまでに何をすべきかが明らかになり、学習をスムーズに進めることができるはずです。
まず、模試が設定されている時期の目安です(在籍している学校によって多少前後するかもしれません)。
高1
7月 ベネッセ総合学力テスト7月
11月 ベネッセ総合学力テスト11月
1月 ベネッセ総合学力テスト1月
高2
7月 ベネッセ総合学力テスト7月
11月 ベネッセ総合学力テスト11月
1月 ベネッセ総合学力テスト1月
2月 大学入学共通テスト早期対策模試2月
それぞれの模試で習得しておくべき古典文法を見ていく前に注意事項です。
ここに示しているのはすべて「○○までに学ぶべき古典文法」です。
1年1月の模試に必要な文法事項は、それまでのすべてのもの(1年7月と1年11月)を含みます。
問われるのは新しい文法事項が中心ですが、それ以前のものも出題されることがあるということです。
どんどん必要となる文法事項が増えるイメージです。
ですから、2年を終えると「すべての文法事項を学んだ状態」になります。
では、それぞれ見ていきましょう!
1年7月までに学ぶべき文法事項
・直接問われることはありませんが、文法問題を解く際に必要となる知識です。
②用言(動詞、形容詞、形容動詞)、係助詞、音便
・文法的な説明や、用言を適切な形に直すような問題が出題されます。
1年11月までに学ぶべき文法事項
①助動詞と助詞の学習で押さえることと助動詞の接続
・直接問われることはありませんが、知っておく必要があります。
②助動詞(ず、き、けり、つ、ぬ、たり、り、なり、たり、む)、確述用法
・意味の数が少なく、古文に頻出する助動詞が問われます。
・「なり」「たり」は断定の助動詞です。
・確述用法とは「完了+推量」の場合に、完了ではなく強意になる用法です。
現代語訳にも絡んできますから、これらの助動詞を正確に訳せるようにします。
③「む」の訳し分け、「ぬ」「けり」「し」の識別、「なり」の識別(伝聞推定「なり」は除く)
・「む」は「推量・意志・婉曲」のどの意味かを判断できるようにします。
・動詞や形容詞、形容動詞、助動詞の区別をつけることができるようにします。
④助詞(ば、にて・して、の・が、ど・ども、とも、係助詞)
・古文に頻出する助詞について訳すことができるようにします。
1年1月までに学ぶべき文法事項
①助動詞(る、らる、す、さす、しむ、んず、べし、じ、らん、けん、なり、めり)
・意味が複数あったり、訳し分けが必要な助動詞が問われます。
・「なり」は伝聞・推定の助動詞です。
・適切に訳すことができるようにします。
②「る・らる」「す・さす」の訳し分け、「る・れ」「に」「なり」「なむ」の識別
・「る」「らる」は「受身・尊敬・可能・自発」のどの意味かを判断できるようにします。
・「す」「さす」は「使役・尊敬」のどちらの意味かを判断できるようにします。
2年7月までに学ぶべき文法事項
①助動詞(まし、まじ、ごとし、らし、まほし、たし)、反実仮想
・訳すことができるようにします。
・特に反実仮想については要確認です。
・ここで助動詞の学習を終えましょう。
②助詞(だに、すら、さへ、し、より、もの系、に、で、係助詞の特殊用法)、「だに」の構文
・「に」は接続助詞です。
・訳すことができるようにします。
・係助詞の特殊用法とは、反語の「やは・かは」、仮定の「くは・ずは」、訳を覚える「もぞ・もこそ」、逆接を訳出する「こそ」です。
2年11月までに学ぶべき文法事項
①敬語(敬語学習で押さえること、本動詞と補助動詞、覚えるべき敬語)
・学ぶべきことを確認します。
・覚えるべき敬語は30語程度です。
・尊敬語・謙譲語・丁寧語のどれかを判断できるようにします。
・訳すことができるようにします。
②敬語(敬意の対象)
・「誰から誰への敬意か」を答えることができるようにします。
2年1月までに学ぶべき文法事項
①助詞(念押し、願望)
・訳すことができるようにします。
以上を学ぶことで、受験に必要な文法事項をほぼ網羅できます。
後半になるにつれて、新たな内容が少なくなっていることが分かります。
大変なのは高1の範囲です。
ここを乗り切ることが古典文法マスターになれるかどうかの鍵となります。
ここに示した文法がある程度完璧になったら、入試過去問題などで演習あるのみです。
そうすることで「復習」ができます。
また、ここで示されていない文法事項が出てきても、その都度覚えることが容易になっているはずです。
せっかく模試を受けるのですから、自分にとってプラスになるように受験しましょう。
頑張ってくださいね。
では、終わります。
「国語(評論)の勉強法」についての記事はこちらです。
「古文の学習」についての記事はこちらです。
「模試の復習方法」についての記事はこちらです。
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