文章の読み方⑤_さらなる武器
こんにちは。北の大地で高校教員をしています「きんこ」と言います。
今日は私のブログを見てもらい、ありがとうございます。
評論文が苦手!読んでるのに分からない!
小論文の課題文をどう読めばいいの?
そんな人はぜひ読んでみてください。
文章には、「読み方」があります。
もちろん漠然と読んでもいいんですが、文章を読んで問題に答えたり、小論文を書いたりする場合には、「ポイント」を押さえながら読む方が断然効率がよくなります。
言い換えると、しっかりと押さえるべき部分と軽く読み流してもいい部分とをはっきり区別できると、読むスピードも内容の理解度も大きく変わるということです。
現代文が得意!っていう人は無意識にこの読み方をしていることが多いんです。
ということで、「文章の読み方」について書いていきます。
第5回 さらなる武器
第4回までで文章を読むための基本的な考え方を伝えました。
今回、さらなる武器を皆さんに伝授して「文章の読み方」を終えたいと思います。
1.指示語
「これ」「それら」「あのこと」「どのような」などの「こそあど」言葉を指示語と言います。また、「前者」「後者」なども指示語の役割を果たしています。
どんな文章にも指示語が出てきます。これは絶対です。テーマとなる語句は本文中に何度も出てきますが、指示語で書かれることも多くなります。その場合に指示語の内容がテーマとなる語句だと分からなければ、その文章の重要な部分が読めていないということになってしまいます。ですから、文章を正確に読むためには指示語の指す内容を正確に押さえる必要があります。
ちなみに、センター試験や入試問題でも、指示語の指す内容さえ分かれば正解できるなんて問題は多数存在します。それくらい指示語は大切です。
では、指示語の指す内容を正確に押さえるためにはどうすればいいのでしょうか。
指示語の指す内容は、基本的に直前にあります。それは、指示語の指す内容が離れたところにあると、非常に読みづらい文章となってしまうからです。通常の文章は、そのようにはなっていません。
また、日常の会話でもそのことは明白です。指示語を使う場面では、直前で話題になっていることについて使うはずです。昨日話した内容を突然指示語で話したりはしません。突然、次のように話されたらどうですか?
「ねぇ、このことを本当に理解したの?」
いやいや、「このこと」って何?ってなりますよね。でも、次のように言われたらどうですか?
「注目することばについて教えたじゃない。このことを本当に理解したの?」
これだったら「注目することば」について理解したかどうかだって分かります。このように指示語の指す内容は基本的に直前にあります。ですから、指示語が出てくるたびに、その直前の内容をしっかりと確認してみてください。
ここまでの文章にもたくさんの指示語が使われています(「ここまで」も指示語です)。ちょっと意識して読んでみて、正確に内容を掴もうとしてみてください。
文章を読むためには、指示語の指す内容を正確に押さえることが重要です。
2.対比構造
文章にはテーマとそれに対する主張があります。筆者が何かを主張しようとするとき、主張に関することと何かを比べながら話を進めることが圧倒的に多くなります。
前回のブログで使った例を再度見てください。
「ねぇ、お母さん。スマホで勉強する方法があるんだよ。ものすごく評判がいいアプリがあって友だちもそれで成績が上がったんだって。でも、それをやるためには、今持っているスマホでは古くてできないんだ。それから、新しいスマホ用の料金プランもできて、それだと今よりも毎月の料金が安くなるんだって。あ、あとGPSの性能も上がって僕の安全面でも安心じゃない?」
「で、何が言いたいの?」
「つまり、新しいスマホを買ってってこと」
「新しいスマホを買って」という主張のために、多くのことと「新しいスマホ」を比べていることが分かりますね。以下に対比されている内容を挙げます。
新しい-古い
アプリが入る-アプリが入らない
料金が安い-料金が高い
GPSの性能が高い-GPSの性能が低い
より安全-(新しいものに比べると)危険
安心-(新しいものに比べると)不安
このように対比された内容がある場合、どちらか一方がテーマや主張に関することです。
そして、2つのことを対比することで、テーマや主張をより明らかにしたり理由付けしたりするわけです。
対比を見つけたら、どちらがテーマや主張と繋がるのかを押さえましょう。そうすることで、より文章が読みやすくなります。
また、対比構造を意識することの利点として「書かれていないことも分かる」ことが挙げられます。
先程のスマホの例でも、「今は料金が高い、危険、不安」などについて直接書かれていなくても読み取ることができます。
つまり、1つの文章から2倍の情報を得ることができるということです。文章内容を把握するときには情報が多い方がいいでしょうから、そういった意味でも「対比構造」に注目することは大切です。
評論文などでよく使われる対比には次のようなものがあります。
昔と今、東洋(日本)と西洋(西欧)、地方(田舎)と都市、子どもと大人、オリジナルとコピー、有機と無機、人間とコンピューター、自然と科学、時間と空間
「時間と空間」を除き、筆者の主張に近くなる傾向がある方を先に書きました。主張はある問題についてのものとなることが多いので、先に書かれているものがプラスの意味、後に書かれているものがマイナスの意味を持つことが多くなります。
次の表現が出てきた場合には、確実に対比になっているはずなので、何と何とを比べているのか、筆者の主張はどちらなのかを確認します。
前者と後者、一方と他方、Aに対してB、AむしろB
対比されていることのどちらかはテーマの説明か筆者の主張です。
3.具体例
多くの場合、筆者の主張は抽象的な表現になります。抽象的なことはぼんやりしていたり意味する内容が大きかったりするので、それだけでは説得力がありません。
そこで筆者は具体例で説明します。つまり、具体例は筆者の言いたいことを分かりやすく説明してくれている箇所だということです。
具体例が書かれるとき、次のような構造になっていることがほとんどです。
主張(抽象的な内容)→説明(具体的な内容)→主張(抽象的な内容)
Aを言いたい→分かりやすく言ったらこういうことだよ→改めてAだよ
具体例の前後には、その具体例を抽象化した筆者の主張が来るのです。
具体例の前後に主張があります。
4.引用
評論文では、偉人の言葉が紹介されることがあります。その理由は、偉人も筆者の主張と同じことを言っているからです。筆者の主張に反する言葉を引用したりはしません。自分の主張を補強するために偉人の言葉を引用するわけです。
つまり、引用=筆者の主張だということです。引用されている内容と筆者の主張のどこが重なっているのかを意識する必要です。
引用は筆者の主張です。
5回にわたって伝えてきた「文章の読み方」で文章を読むようにすれば、読む力が絶対に向上します。
ただ理解するだけではいけません。実際にこの方法で読んでみる演習が必要です。演習を繰り返しながら、たまにこのブログに戻ってきてポイントを再確認しながら、自然にこの読み方ができるようになることを目指しましょう。
文章を読む力、筆者の主張を読み取る力は学習に限らず、生きていく上で基本となる力です。
このブログが少しでも皆さんの役に立てたなら嬉しいです。頑張ってください。
では、今回はこれで終わります。
評論文や小論文の課題文の読み方の記事については、こちらからご覧ください。
文章の読み方④_筆者の主張を読み取る②「注目すべきことば」
こんにちは。北の大地で高校教員をしています「きんこ」と言います。
今日は私のブログを見てもらい、ありがとうございます。
評論文が苦手!読んでるのに分からない!
小論文の課題文をどう読めばいいの?
そんな人はぜひ読んでみてください。
文章には、「読み方」があります。
もちろん漠然と読んでもいいんですが、文章を読んで問題に答えたり、小論文を書いたりする場合には、「ポイント」を押さえながら読む方が断然効率がよくなります。
言い換えると、しっかりと押さえるべき部分と軽く読み流してもいい部分とをはっきり区別できると、読むスピードも内容の理解度も大きく変わるということです。
現代文が得意!っていう人は無意識にこの読み方をしていることが多いんです。
ということで、「文章の読み方」について書いていきます。
第4回 筆者の主張を読み取る②「注目すべきことば」
前回は文章の構造を意識して読むことが、筆者の主張につながることを伝えました。
今回は筆者の主張を読み取るために注目すべき「ことば」を紹介します。
これから紹介する「ことば」の多くは、強いニュアンスを含んでいるものです。筆者は自分の主張を述べるために文章を書いているのですから、主張が述べられている部分には「強いニュアンス」が含まれることが多くなります。自分の意見は強調するものですよね。
ですから、これから紹介する「ことば」が出てきたときに「あ、ここに主張が書かれているかも」と思えるようになると、筆者の主張を読み取りやすくなります。
いくつかのパターンがあるので、それぞれ紹介していきます。
1.逆接を示す表現
「しかし」「だが」「けれども」などの逆接を示す表現の後には、筆者の主張が来ることが多くなります。それは逆接の後に本当に言いたいことが来るものだからです。
次の例文を見てください。
①このパンは、見た目は悪いが、とても美味しい。
②このパンは、とても美味しいが、見た目は悪い。
どちらも「パン」がテーマとなっている一文です。書いている内容(要素)も同じです。ただ書かれている順番が異なっています。
では、それぞれの「パン」に対する主張はどうなっているでしょうか。「プラス」か「マイナス」かで考えてみてください。
①はプラスで②はマイナスであるという印象になるはずです。それは逆接の後が強調されるからです。
また、前回伝えた一文の「はじめ」と「おわり」が重要だということとも当てはまりますね。一文の構造は形式段落の構造にもつながりますので、形式段落においても逆接の後が強調される、つまり、そこに筆者の主張が来ることが多いのです。
よく使われる逆接の表現をまとめておきます。
しかし、だが、ところが、けれども、~なのに
2.比較を示す表現
「AよりもBだ」という一文があれば、当然Bが筆者の主張であることは明らかです。
例文です。
私は、ジャムパンよりもメロンパンが好きだ。
「私」がテーマであり、「私」は「メロンパンが好きだ」という主張ですね。
この比較を表す表現は不等号「<」です。先程の例文は「ジャムパン<メロンパン」と表すことができます。
不等号「<」の後は強調されます。ですから、そこに筆者の主張が来ることが多くなります。
よく使われる比較の表現(<)をまとめておきます。
むしろ、~ではなく、~よりも
3.因果関係を示す表現
因果関係とは、原因(理由)と結果です。次の例文を見てください。
メロンパンには、さくさくした食感と絶妙な甘さがある。だから、私はメロンパンが好きだ。
私はメロンパンが好きだ。なぜなら、さくさくした食感と絶妙な甘さがあるからだ。
「私」がテーマで、「私」は「メロンパンが好きだ」という主張です。原因と結果が書かれている順に関わらず、「結果」が主張となります。
原因(理由)というのは、主張のために書かれるものだということは、小論文を書くときと同じです。また、私たちの日常でも、原因(理由)は主張をするためになされるものだと分かるはずです。次の例文を見てください。
(親に新しいスマホを買ってもらいたいとき)
「友だち皆が新しいスマホを持っているから、買ってよ」
「今よりも毎月の料金が安くなるから、買ってよ」
「先生が学校で使うって言っているから、買ってよ」
主張のために原因(理由)を述べるということが明らかです。ということで、因果関係を示す表現がある場合、その結果に当たる部分が主張になっていることが多いのです。
よく使われる因果関係の表現をまとめておきます。
(原因・理由)だから(結果)、(原因・理由)したがって(結果)、
(結果)なぜなら(原因・理由)からだ
4.まとめを示す表現
いろいろな話をして最後にそれをまとめるとき、そのまとめ部分が大切であるということは間違いないでしょう。まとめるということは、それを言いたいがために説明をしてきたということになります。
このことばは日常会話であまり使わないかもしれませんが、無理矢理使って次の例文を作ってみました。
「ねぇ、お母さん。スマホで勉強する方法があるんだよ。ものすごく評判がいいアプリがあって友だちもそれで成績が上がったんだって。でも、それをやるためには、今持っているスマホでは古くてできないんだ。それから、新しいスマホ用の料金プランもできて、それだと今よりも毎月の料金が安くなるんだって。あ、あとGPSの性能も上がって僕の安全面でも安心じゃない?」
「で、何が言いたいの?」
「つまり、新しいスマホを買ってってこと」
「僕」の主張は「新しいスマホを買って」ですね。はじめの台詞は主張のための説明です。このように長々と説明をしたのは、まとめの部分である主張のためです。つまり(笑)、まとめを示す表現の後には、筆者の主張が来ることが多くなります。
よく使われるまとめの表現をまとめておきます。
つまり、すなわち、言い換えると
5.主張を示す表現がある
そのままですが「~すべきだ」「~しなければいけない」「~する必要がある」などの表現が、これに当たります。これらの表現は、そのまま主張を表しています。例文は不要だと思います。
~すべきだ、~しなければいけない、~する必要がある
この5パターンに注目すると筆者の主張が見えてきます。
ですから、これらのことばを見つけたら○で囲み、主張に当たる部分に線を引くということをやってみてください。その部分を拾って読むだけでも、その文章で筆者が何を言いたいのかが見えてくるようになります。
また、これらの箇所が前回伝えた「はじめ」や「おわり」に多いことも分かると思います。
文章の構造、そして、注目すべきことば。この2つを意識して読むことができると、文章の読み方マスターと言っても過言ではありません。筆者の主張を掴まえることができるようになっているはずです。
「文章の読み方」は今回まででも十分ですが、もっと武器が欲しいという方のために、もう少しだけテクニックを伝授します。次回が「文章の読み方」の最後です。
では、今回はこれで終わります。
評論文や小論文の課題文の読み方の記事については、こちらからご覧ください。
文章の読み方③_筆者の主張を読み取る①「文章の構造」
こんにちは。北の大地で高校教員をしています「きんこ」と言います。
今日は私のブログを見てもらい、ありがとうございます。
評論文が苦手!読んでるのに分からない!
小論文の課題文をどう読めばいいの?
そんな人はぜひ読んでみてください。
文章には、「読み方」があります。
もちろん漠然と読んでもいいんですが、文章を読んで問題に答えたり、小論文を書いたりする場合には、「ポイント」を押さえながら読む方が断然効率がよくなります。
言い換えると、しっかりと押さえるべき部分と軽く読み流してもいい部分とをはっきり区別できると、読むスピードも内容の理解度も大きく変わるということです。
現代文が得意!っていう人は無意識にこの読み方をしていることが多いんです。
ということで、「文章の読み方」について書いていきます。
第3回 筆者の主張を読み取る①「文章の構造を知る」
第1回、第2回でテーマとなる語句を見つけ、その定義を確認することができました。
次は、いよいよ筆者の主張を読み取ります。主張というのは、あるテーマについての筆者の考えです。多くの場合、テーマに関する問題点やそれに対する解決策が主張となります。これも小論文を書くときに意識することと同じですね。このように文章を読み取る力は、小論文(文章)を書く力と密接に関わっています。ですから、この2つの力はどちらか片方だけを鍛えようとするよりも、同時に鍛えていく方がより早く身につけることができます。
おっと、話がそれてしまいました。今回は筆者の主張を読み取る方法です。いくつかのことを意識して文章を読み取ると筆者の主張が見えてきます。今回は、その中でも最も基礎となる文章の読み方を伝授します。それがこれです。
形式段落、意味段落、全体の「はじめ」と「おわり」に注目する。
日本語の作りというのは、「はじめ」と「おわり」が重要になっていることがほとんどです。それは、段落だけではなく一文でも基本的には変わりません。次の一文を読んでみてください。
私は、友達の新しいスマホを見て、便利な機能の多さや画面の見やすさなどを羨ましく思い、お母さんに今度のテストで学年一位を取ることを条件に、スマホを買ってもらった。
ちょっと長ったらしい一文ですが、この一文で言いたいことは何でしょうか。考えてみてください。
まとめると、こうなります。
私はスマホを買ってもらった。
このように、日本語の構造というのは「はじめ」と「おわり」に重要な部分が来ます。一文で考えると、主語と述語を押さえるということ(「何がどうした」を押さえるということ)です。この一文のテーマは「私」。言いたいことは「スマホを買ってもらった」となるでしょう。
では、真ん中の内容は何なんでしょうか。スマホの説明や、買ってもらった理由だと分かります。
つまり、言いたいことは「はじめ」と「おわり」に注目し、その詳しい内容や理由が真ん中に書かれているという意識を持つと、文章が読みやすくなるということです。
- この例文は分かりやすいものにしています。実際には、主語が省略されていたり、多くの修飾語がついていたり、理由から始まったりと多くのパターンがあります。
この基本的な構造が分かっていると、その一文で何が言いたいのかが見えやすくなります。そして、単語の塊が一文、一文の塊が形式段落、形式段落の塊が意味段落(大段落)、意味段落の塊が文章であり、すべて同じ構造と考えることができます。
もちろん、すべての文章がこの構造になっているとは言えません。このようになっていないものも存在します。しかし、これまで多くの問題集や入試問題の文章を読んできた経験から、このような構造の文章が採用されていることが圧倒的に多いと断言できます。
では、実際の例文を見てみましょう。本当は入試問題の文章などにしたいのですが、著作権などの関係から前回のブログの文章です。
①第1回では、テーマとなる語句を掴みました。
②次に意識することは、テーマとなっている語句について筆者はどのように定義しているのかということです。
③たとえば「時間」がテーマだった場合、筆者Aは「過去から現在、未来へと永遠に続いていくもの」と捉え、筆者Bは「今この瞬間にだけ存在するもの」と捉えているかもしれません。「時間」の定義によって、主張の内容が変化するということは容易に想像がつきますね。ですから、筆者の主張を読み取るためには、筆者がテーマとなる語句をどのように捉えているのかを確認する必要があるのです。
④では、「本文中の語句をどのように定義しているのか」を読み取る方法を伝授します。
⑤「語句の定義を読み取る」とは、「語句とイコール関係になっている文に注目する」ということです。「語句=○○」という文があれば、この語句の定義は○○だと分かります。イコールの関係になっている文が分かれば、語句の定義も分かるということです。次の2つの方法を押さえれば大丈夫です。
これを読んだときの心の声です。
①第1回のことね。これは関係ない。
②次に意識すること。語句をどのように定義しているかってことか。
③たとえば。例を挙げるのか。語句を捉えるのが必要ってことね。さっきの繰り返しだな。
④伝授して。もう分かったよ、そんなに繰り返すなよ。
⑤語句の定義を読み取るって、そういうことね。まとめたか。2つの方法を押さえればいいのか。
これが、各形式段落の「はじめ」と「おわり」に注目したときのものです。
そして、これを意味段落として見るとこうなります。
次に意識することは、語句をどのように定義しているかだ。それには2つの方法があるんだな。
いかがですか。この文章のテーマは「語句をどのように定義しているか」であり、主張は「2つの方法がある」となるでしょう。
この読み方ができるようになると、筆者の主張が読み取れるようになってきます。教科書や問題集、入試問題の文章で試してみてください。
ちなみに前回も紹介しましたが、名寄市立大学の入試問題でやってみてもいいですよ。このブログに解説もあるので確認もできると思います。
では、今回のまとめです。筆者の主張、つまり、筆者が何を言いたいのかを読み取る方法です。
各形式段落の「はじめ」と「おわり」に注目して、各形式段落で何を言おうとしているのかを読み取る。これが第一段階です。
これに慣れてきたら、なんとなく意味段落が見えてくると思います。なぜなら、各形式段落で言いたいことが分かってくると、ある形式段落のはじめを確認したときに「あれ、話が変わったんじゃないか」と気づくことができるようになってくるからです。
そして、これができるようになると文章全体の構造が見えてきます。それは簡単にすると次のような構造です。
これからこの話するよ(テーマの提示)→内容説明(具体例とか誰かの言葉の引用とか)や理由説明→そのテーマに関する主張
ほら、やっぱり「はじめ」と「おわり」が大事です。「はじめ」と「おわり」にテーマのことが書かれています(「はじめ」と「おわり」には同じことについて書かれているとも言えます)。
この大きな構造(文章)の中に、意味段落、形式段落が(なんなら一文も)、これまた同じ構造で書かれているってのが、日本語です。どんな文章を読むときでも、自分で文章を書くときでも、これを常に意識することが重要です。
次回は、筆者の主張を読み取るために注目すべき「ことば」についてです。文章を読むための次なる武器を授けましょう。
では、今回はこれで終わります。
評論文や小論文の課題文の読み方の記事については、こちらからご覧ください。
文章の読み方②_テーマとなっている語句の定義
こんにちは。北の大地で高校教員をしています「きんこ」と言います。
今日は私のブログを見てもらい、ありがとうございます。
評論文が苦手!読んでるのに分からない!
小論文の課題文をどう読めばいいの?
そんな人はぜひ読んでみてください。
文章には、「読み方」があります。
もちろん漠然と読んでもいいんですが、文章を読んで問題に答えたり、小論文を書いたりする場合には、「ポイント」を押さえながら読む方が断然効率がよくなります。
言い換えると、しっかりと押さえるべき部分と軽く読み流してもいい部分とをはっきり区別できると、読むスピードも内容の理解度も大きく変わるということです。
現代文が得意!っていう人は無意識にこの読み方をしていることが多いんです。
ということで、「文章の読み方」について書いていきます。
第2回 テーマとなっている語句の定義を確認する
第1回では、テーマとなる語句を掴みました。
次に意識することは、テーマとなっている語句について筆者はどのように定義しているのかということです。
たとえば「時間」がテーマだった場合、筆者Aは「過去から現在、未来へと永遠に続いていくもの」と捉え、筆者Bは「今この瞬間にだけ存在するもの」と捉えているかもしれません。「時間」の定義によって、主張の内容が変化するということは容易に想像がつきますね。ですから、筆者の主張を読み取るためには、筆者がテーマとなる語句をどのように捉えているのかを確認する必要があるのです。
では、「本文中の語句をどのように定義しているのか」を読み取る方法を伝授します。
「語句の定義を読み取る」とは、「語句とイコール関係になっている文に注目する」ということです。「語句=○○」という文があれば、この語句の定義は○○だと分かります。イコールの関係になっている文が分かれば、語句の定義も分かるということです。次の2つの方法を押さえます。
1.「語句」が主語になっている
- ある語句が主語になっている場合、イコールの関係です。
- 具体例を挙げます。
時間は過去から現在、未来へと永遠に続いているものだと言える。
今この瞬間にだけ存在するものが時間である。
- このような一文があった場合、それぞれ「時間」の定義がはっきりと分かります。つまり、主語を示す「は(が)」の前後に定義を確認したい語句がある文に注目すればいいのです。
- 次のように、指示語になっている文もありますが考え方は変わりません。
私の家の花壇で花が咲いた。それは赤く美しい。
- 「それ=花=赤く美しい」ですね。
2.「語句」が修飾されている
- ある語句が修飾されている場合、イコールの関係です。
- 具体例を挙げます。
過去から現在、未来へと永遠に続いている時間を私たちは生きている。
赤く美しい花が、彼から贈られた。
- 「時間=過去から現在、未来へと永遠に続いている」「花=赤く美しい」ですね。このように修飾・被修飾の関係になっている場合もイコールです。
- 2つの方法が合わさると、こうなります。
赤く美しい花が、私の家の花壇に咲いた。
- 「花=赤く美しい=私の家の花壇で咲いた」です。
この2つの方法に注目するだけでも、多くの文章が読みやすくなります。この部分にずばり主張が書かれていることも多く、筆者の主張にぐーんと近付くことができるからです。
テーマとなる語句が「は(が)」の前後にある、修飾されている部分を押さえながら読みましょう。
この部分に線を引くこともオススメです。びっくりするほど、文章の内容が頭に入ってくるようになりますよ。
練習したい場合には、名寄市立大学の入試問題(課題文型小論文)に取り組んでみることをオススメします。この問題は課題文が与えられ、「○○について」というようにあらかじめテーマが与えられます。テーマとなる語句について筆者がどのように定義しているのかを読み取るには最適の教材となるでしょう。さらに名寄市立大学のHPで問題を入手できますし、このブログで解説もしています。いいことばかりですね!
では、最後におまけです。
現代文の問題は大きく「内容説明問題」と「理由説明問題」とに分かれます。このうち、「内容説明問題」は傍線部の言い換えをしてあげる問題です。つまり、傍線部とイコールの部分を探し出し、それをまとめてあげれば答えとなります。
たとえば「時間」に傍線部が引かれていて「ここで筆者が述べている時間とはどのような時間か説明しなさい」という問題の場合、先程確認した2つの方法で答えることができます。
これだけでは満点とならないこともありますが、部分点は間違いなく取ることができます。また、満点を取ろうと思ったとしても「イコール」の関係を見つけるところから解答の作成は始まります(満点に近付けるための方法は、いずれブログで書きたいと思います)。
まずは、この読み方をマスターすることから始めてみてください。
テーマとなっている語句の定義を確認したら、いよいよ筆者の主張を読み取ります。この方法については、次回にします。
では、今回はこれで終わります。
評論文や小論文の課題文の読み方の記事については、こちらからご覧ください。
文章の読み方_まとめ
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このページは、評論文や小論文の課題文の読み方についての記事のまとめページです。
それぞれの内容については、ページの下にあるリンクからご覧ください。
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以下のリンクからご覧ください。
文章の読み方①_テーマとなっている語句 - 高校教員の徒然日記
文章の読み方②_テーマとなっている語句の定義 - 高校教員の徒然日記
文章の読み方③_筆者の主張を読み取る①「文章の構造」 - 高校教員の徒然日記
文章の読み方④_筆者の主張を読み取る②「注目すべきことば」 - 高校教員の徒然日記
今後も記事をアップする都度、このページも更新していきます。
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文章の読み方①_テーマとなっている語句
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言い換えると、しっかりと押さえるべき部分と軽く読み流してもいい部分とをはっきり区別できると、読むスピードも内容の理解度も大きく変わるということです。
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ということで、「文章の読み方」について書いていきます。
第1回 テーマとなっている語句に注目する
どんな文章にも筆者の主張があります。これは評論文に限らず、小説や日記もです。書き手は何かを伝えたいから文章を書きます。
考えてみてください。皆さんが日記を書くとしたら何を書くか考えますよね。そして、後で読み返したときに「何か」を思い出すように書くでしょう。そこに現在の自分から未来の自分へのメッセージがあるはずです。メールやライン、手紙でもかまいません。相手に伝えたい内容があるはずです。それが「主張」です。
そして、その「主張」は何らかのテーマに沿っているはずです。日曜日の予定かもしれないし、好きなアーティストのことかもしれないし、相手への思いかもしれないし、学校のことかもしれない。必ず何らかのテーマについて自分の考えを書いています。ということは、評論文や小説、小論文の課題文にだって、必ずテーマがあり、そのことについての筆者の考え(主張)が書いてあるということです。
そして、評論文の問題を解く、小論文の課題文を読むときには、この筆者の主張を読み取ることが必須になります。というか、それがすべてと言っても過言ではありません。
筆者の主張を読み取るための1つめのステップは「テーマを押さえる」ということです。その文章が何をテーマにしているのかを明らかにすることで、読むべきポイントが見えてきます。テーマについて、筆者がどのように書いてあるのかを読み取ればいいからです。
では、早速テーマを明らかにする方法を伝授します。
1.その文章のタイトルを見る。
- どの文章にもタイトルがあり、必ず明記されています。評論文の問題なら文章の最後に、小論文の課題文なら設問で書かれていることが多いかもしれません。まずは、ここを確認します。
- たとえば「AIが人間社会に与えること」というタイトルならば、「AI」がテーマとなる語句だと分かります。
2.その文章の形式段落1、特にはじめの一文を見る。
- これから何の話をするか(何をテーマに述べるか)は、多くの場合、はじめに書かれています。はじめにテーマについて述べて、それについて詳しく述べるというのが文章の基本の形だからです。これって、小論文の構成とも同じですよね。このように書かかれると、読み手は非常に読みやすくなります。わざわざ読みにくい文章を書くなんてことはしませんよね。親切な文章は、はじめにテーマとなる語句を示してくれるものです。
3.(小論文の場合)設問を見る。
- 課題文のある小論文では「次の文章を読んで、○○について、あなたの考えを述べなさい」となっていることが多くなっています。この際、○○が課題文のテーマとなる語句であることがほとんどです。受験生に○○に関係ない文章を読ませて、それについての意見を求めるなんてことはありえませんよね。
この3つの方法でテーマとなる語句を掴むことができます。これが文章を読むときの最も重要なポイントです。文章のテーマを押さえたら、それに注目しながら読み進めていくだけです。
テーマを掴んだら、次はそれについて筆者がどのように書いているのかを読み取っていきます。この方法については、次回にします。
では、今回はこれで終わります。
評論文や小論文の課題文の読み方の記事については、こちらからご覧ください。
名寄市立大学_小論文_平成29年度_一般入試後期日程
こんにちは。北の大地で高校教員をしています「きんこ」と言います。
今日は私のブログを見てもらい、ありがとうございます。
今回は、平成29年度一般入試後期日程の小論文の書き方を解説します。
問題を入手していない方は、名寄市立大学のHPから、過去問を入手してください。(入試過去問題|名寄市立大学)
名寄市立大学の小論文は、課題文型です。
今回の課題文は、「消費社会とは何か-「お買い物」の論理を越えて」白井聡 著 (「転換期を生きるきみたちへ」内田樹 編 に収録)です。
設問は
筆者が指摘するような、教育を商品と見なす風潮について、あなたが考えることを800字以上1000字以内で述べなさい。
となっています。
では、解いていきましょう。
名寄市立大学の小論文の基本的な構成は
①設問で聞かれている内容(筆者の主張)の読み取り
②それについての自分の意見と理由
③理由となる具体例
④自分の意見のまとめ、今後のあり方など
でした。詳しくはこちら【名寄市立大学_小論文の書き方② - 高校教員の徒然日記】をご覧ください。
では、順番に行きます。
①設問で聞かれている内容(筆者の主張)の読み取り
名寄市立大学の小論文を書く際に(すべての小論文問題共通ですが)最も重要なのがこの部分です。なぜなら、ここを誤ってしまうと、どんなに素晴らしい意見を述べたとしても、「設問に的確に答えていない」ことになってしまい、点数にならないからです。
名寄市立大学でも、評価の観点で「課題文の趣旨を理解し」と公表されていましたね(入試過去問題|名寄市立大学)。
この重要さを確認したところで、課題文の内容を見ようかと思います。
が!!!
もう1つ知っておくべきことがあります。それは、「設問」の中にチェックすべきポイントがあることです。課題文をただ要約すればいいということではなく、「設問」で問われていることについて、筆者がどのように述べているのかを読み取ることが必要です。
なぜなら、②以降で「設問」で問われていることについて、「自分の意見」を述べていくことになります。だとすると、課題文では問われていることについて何らかの主張をしていると考えるのが普通です。ですから、闇雲に課題文を読むのではなく、「設問」をよく見て、何がポイントなのかを押さえましょう。
①での超重要な点をまとめておきます。
設問は「○○について、あなたの意見を述べなさい」となっていることがほとんどなので、「○○」について読み取る必要があるのだということを強く意識する。これを誤ると、すべてが終わるくらいの気持ちを持っておく。
今回の設問はどうなっていますか?
そう、「教育を商品と見なす風潮」について問われていますね。
ということは、課題文は「教育を商品と見なす風潮」について述べているはずです。
では、行きます。
教育を商品と見なす風潮について筆者はどのように述べているのかを読み取る。
では、形式段落ごとに「教育を商品と見なす風潮」に関することについて読み取っていきましょう。
形式段落1
- 授業料という対価を払うことによって、技能とか資格とか卒業証書といった「有用なもの」を手に入れることができると考えた場合、教育を商品と見なすことができる。
形式段落2
- 教育の効果は、すぐには認識できないものなので、そういう意味では教育は出来損ないの商品だ。
形式段落3
- 教育が商品であると見なされると、教える対象者が神様となってしまい、教育は不可能になる。
形式段落4
- 形式段落3で述べたことの具体例
形式段落5
- 教育の商品化が、学力低下や学力崩壊をもたらす。
形式段落6
- 最低限の支出(学習労力)によって、最大限の有用性(卒業証書)を得ようという、コスパ重視の消費者としての合理的な行動原理が、学力低下をもたらす。
- 「お客様」を「学ぶ主体」に戻さない限り、教育は荒廃するしかない。
以上の内容をまとめるとこうなります。
教育の効果はすぐに認識できないものなのに、教育を商品と見なし、授業料に見合う有用なものを得ようとしたり、最低限の学習労力で最大限の有用なものを得ようとしたりするコスパ重視の消費者としての考え方が、学力低下や学力崩壊をもたらしてしまう。
この内容を第一段落にまとめれば、筆者の主張はOKとなります。
筆者は、課題文で(上記の内容)と述べている。
②それについての自分の意見と理由
筆者の主張を踏まえて、自分の意見を考えます。
その際、あくまで「筆者が指摘するような、教育を商品と見なす風潮」についてだということを忘れてはいけません。
ここからずれてしまうと、点数になりません。
今回は、賛成や反対の立場を考えるというものにはなりません。「教育を商品と見なす風潮」についての意見を、筆者の指摘していることを踏まえた上で、自分なりに考えます。
- 小論文では、どのような意見を述べても基本的に構いません。ただし、名寄市立大学の小論文では、明らかにこの方向で考えた方がいいのでは?ということが多くなっています。
- 多くの場合(素直に考えた場合)、「教育を商品と見なす風潮はよくない」という内容になるでしょう。これから大学生になることを踏まえると、「教育は商品と言えるから大学は最大限のサービスをするべきだし、学生中心に物事を捉えるべきだ」という意見を述べることは厳しいでしょう。
- 「教育を商品と見なしてもいい。最低限の努力で、最大限の効果を上げた方が自分の力がつく」という意見で書こうと考えるかもしれません。しかし、このような意見では、課題文(筆者の指摘する「教育を商品と見なす風潮」)を理解していないことになります。課題文では、「教育とは、すぐに認識できるものを与えることができない」と述べています。教育における効果とは、教育を受けているときには認識できないものであり、「得るべき最大限の効果」をそもそも認識できないということになります。
- ここでの意見は、自分がどのように教育を見なすかということ、つまり、自分がどのような大学生活を送るかということに繋がります。だとすると、主体的に学ぶという意見になっていくはずです。
そのように考える理由を簡単に述べます。
- たとえば、主体的に学ぶから教育の効果があるのだということや、コスパ重視による弊害を理由として述べることができます。ただし、弊害だけを理由とするのは避けます。意見の理由として、「△△がよくない」というのは、「○○がいい」ことの理由にはならないからです。「上」ということを言いたいときに「下でないから」というのでは、理由として不十分ですよね(横や斜めもあてはまってしまいます)。
次の③で詳しく理由を述べることになるので、ここでは簡単に理由を述べます。
③理由となる具体例
②で述べた理由と繋がるような自分の体験を述べながら、理由の根拠を示します。
体験を述べずに理由の根拠付けをすることもできますが、自分の体験を述べることが最も書きやすいと思います。
たとえば…
- その時には理解できなかったけれど、後から理解できて、自分のためになったこと。
- 主体的に学んで成長できた経験。
- 最低限のことだけしかやらなかったから、それ以上になることができなかったこと。(自分は最低限のことでここまでいったけど、友人はそれ以上やってすごくなったなど)
④自分の意見のまとめ、今後のあり方など
あらためて、設問に対する自分の意見を述べます。
今回であれば、「教育を商品と見なす風潮」に対する自分の意見です。
②で書いた自分の意見と同じになりますが、まったく同じ表現にすることは避けた方がいいでしょう。同じ内容で別の表現にする、もしくは、具体例などを通して、②で書いたものよりも少し踏み込んだ内容にしてまとめます。
さらに、今後自分がどのようにしていきたいのかを書いて終わります。この際、大学生活に関連づけることは容易でしょう。さらに、自分の志望学科と繋げることができそうなら軽く繋げましょう。ただし、そのことがメインではありませんので、あくまで「軽く」です。
以上、考えてきたことを文章にすれば完成します。
構成例は以下のようになります。
第一段落
- 筆者の主張をまとめる。(①)
第二段落
- 自分の主張を述べる。
- そのように考える理由を簡単に述べる。(②)
第三段落
- 主張の理由・説明を具体例を交えながら述べる。(③)
第四段落
- 改めて自分の主張を述べる。
- 今後の自分のあり方を簡単に述べる。(④)
いかがでしたか。名寄市立大学の小論文で肝心なのは、圧倒的に①です。そこさえクリアできれば、②~④は難しくありません。あとは、ひたすら書くだけです。小論文は、いくら頭で考えても書けるようにはなりません。ひたすら書くことが重要です。書けば書くほど上達します。
また、可能であれば誰かに添削をお願いしましょう。自分では、自分の文章がいいか悪いか、なかなか判断できないものです。学校の先生にお願いするのがよいかと思います。
では、今回はこれで終わります。
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