高校教員の徒然日記

PMA~Positive Mental Attitude~

名寄市立大学_小論文の書き方②

こんにちは。北の大地で高校教員をしています「きんこ」と言います。

今日は私のブログを見てもらい、ありがとうございます。

 

今回は名寄市立大学の試験概要を見てみます。

 

名寄市立大学の小論文は、課題文があり、その内容についての(もしくはその内容を踏まえた)自分の意見を800字以上1000字以内で述べることが求められます。

試験時間は90分です。


課題文は身近な話題で読みやすいものであり、分量も多くありません。

また、その内容や問われることは、知識的なことではなく、人間性(どうやって生きていくか、何を大切にしているか)に関わることがほとんどです。


このような出題になっているのは、栄養、看護、社会福祉、社会保育の全学科共通となっており、どの学科も人間性が重要な職業に繋がっていることを考えると自然なことかもしれません。

 

次に、名寄市立大学HPに載せられている「評価の観点」を見てみます。

 

 

一般入学試験(前期、後期)、編入学試験

  • 課題文の趣旨を理解し、設問に適切な根拠や理由をもって自らの意見を述べているか。
  • 指定字数を守った文章であるか。
  • 文脈に乱れがなく、日本語の文章として正確・平明であるか。

                                               (名寄市立大学HPより)

 

この評価の観点から、高度な意見を求めているのではなく、課題文の内容を理解しているか、それに対する自分の意見を理由とともに持てるかどうかを求めていることが分かります。

 

ですから、課題文を設問に沿って要約し、それに対する自分の意見を持つことができれば、あとは指定字数を守って、分かりやすい(平明な)文章で述べれば高得点となるわけです。

 

つまり、次のような構成で小論文を書くことが基本となります。

 

①設問で聞かれている内容(筆者の主張)の読み取り

②それについての自分の意見と理由

③理由となる具体例

④自分の意見のまとめ、今後のあり方など

 

小論文の学習をしている際によく出てくる「反論に対する反論」がない、と思うかもしれません。上手に述べることができるのであれば述べても構いませんが、無理に述べなくても、合格点が取れる小論文とすることは十分可能です。ですから、まずはこの書き方をマスターし、その上で、余裕があるときには「反論に対する反論」の書き方に挑戦するという姿勢で準備を進めましょう。

 

以上のことから、入試本番に向けてつけるべき力をまとめます。

 

①課題文の主張を的確に読み取りまとめる力(設問の要求の把握力と要約力)

②自分の意見の理由・具体例を述べる力(意見を述べる力)

 

また、過去問題に取り組むと分かると思いますが、日頃から様々なことに思いを巡らせたり様々な人の生き方に触れたりしていると、意見を持ちやすくなるかもしれません。

 

名寄市立大学の小論文は非常に取り組みやすく、小論文初心者でも準備のしがいのある良問であると思います。

 

では、次回からいよいよ過去問題の解説を行います。名寄市立大学のHP(入試過去問題|名寄市立大学)から過去問題を入手し、自分なりに挑戦してから解説を見てみてください。

 

 

名寄市立大学の小論文の記事については、こちらからご覧ください。

kinkoshin.hatenablog.com

 

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