古文の学習・勉強①「古文単語の学習」
こんにちは。「きんこ」です。
今回は、古文単語を学習する意義とポイントです。
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以下の記事でお伝えしたように古文学習の目標は「現代語訳できるようになること」であり、そのためには古文単語を覚えることと古典文法をマスターすることが必要です。
古文単語の学習。それは「暗記」に他なりません。
その古文単語が何を意味するのか、どんなイメージを持っているのか。
普段、現代語を使っているのと同じくらいのレベルまで単語の意味やイメージを自然に感じることができるようになれば完璧です。
いきなり暗記か~と思う人が多そうですが…。
物事の基本は「暗記」から始まります。アタマに覚え込ませるか、カラダに覚え込ませるかの違いはありますが、私たちの生活の基本は暗記、覚えることにあることは間違いありません。
情報技術の発達で「分からないことはネットで調べればいいでしょ」という考えがあります。
もちろんこれは正しいことです。
しかし、「覚える必要がない」ということと同義ではありません。最低限覚えておくべきこともあるのが現実です。
現代においても、使われている言葉の意味を正しく知らない人は大きな話についていくことはできません。
この辺りはホリエモンの「前提条件として、共有しなきゃいけない教養があるんですよ」という言葉にも通じることです。
もう少し、単語と文法を覚える必要があるということの説明をします。
古文では分かりにくいかもしれませんので、現代語の文で見てみましょう。
先週、私は花屋さんに行って、カーネーションを買った。
この文を単語に分けるとこうなります。
先週(名詞)、私(名詞)は(助詞)花屋さん(名詞)に(助詞)行っ(動詞)て(助詞)カーネーション(名詞)を(助詞)買っ(動詞)た(助動詞)。
11の単語から成っていて、そのうち助詞と助動詞が5つです。
現代文に限らず古文も含めて日本語の文を構成する約半分は助詞と助動詞です。
自分で何か文を作ってみてください。
助詞と助動詞が半分近くになっていることでしょう。
つまり、これらの用法(使い方)が分かると文章の半分は分かるということになります。
古典文法というのは主に助詞と助動詞のことです(他に敬語の用法などがあります)。
また、助動詞の数は約30個、覚えるべき助詞の数は約25個です。
英語文法で覚えるべきことと比べると非常に少ないことが分かります。
古典文法で覚えるべきことは50個程度です。
1週間で仕上げることも可能でしょう。
先程の例文に戻って、次は古文単語の話をします。
例文の約半分が助詞、助動詞でした。では残り半分は何でしょうか。
「先週、私、花屋さん、行く、カーネーション、買う」のように名詞や動詞が多そうです。
この中で「先週、私、行く、買う」などは日常的によく使う言葉です。これが覚えるべき重要単語です。
多くの古文単語帳が売られていますが、そこに載っている単語は「よく使われる単語」です。言い換えると「古文でよく出てくる単語」です。
先程の例文では4語でした。これは全11語の中の約3分の1です。
「私」などはわざわざ覚えなくても知っていそうな単語ですから3語と考えても約4分の1です。
つまり、重要単語を覚えることで文章の4分の1から3分の1が分かるということになります。
また、覚えるべき単語数は300語程度です。多くの古文単語帳がこの数になっています。これまた英単語と比べるとべらぼうに少ないですね。10分の1以下です。
頑張れば1ヶ月もかからずに覚えることができるでしょう。
単語と文法を暗記すると何が起こるか。
文法で2分の1、単語で4分の1が分かるとすると、古文の4分の3が分かるということになります。
残りの4分の1は覚える必要もないような単語や、どんな単語集にも載っていないような単語です。
そして、言語は不思議なもので全体の4分の3程度が分かると残りの4分の1も何となく分かるものです。この辺りについては次々回の記事でお話しします。
最後に古文単語の学習の進め方についてのアドバイスです。
単語帳は学校で購入したものでも市販されているものでもかまいません。
正直、載っている単語に大きな違いはなく、単語数も300語程度のものが圧倒的に多いでしょうし、それだけで十分です。
とはいえ、単語帳を選ぶときのポイントが1つだけあります。
それは「単語のイメージ」が説明されているものを選ぶことです。
古文単語は、とにかく暗記できさえすればいいのですが、「語の中心となる意味(ニュアンス・イメージ)を知る」ことが古文単語を覚えるときのポイントです。
1つの単語に多くの意味があっても中心となる意味(ニュアンス・イメージ)を押さえておくと後々役立ちます。そうすることでその単語に対するイメージが湧きやすくなるからです。
古文を読んでいく上で大切なことの1つにこの「イメージ」があります。文章を読んで情景や様子、雰囲気が分かるかどうか。単語の中心となる「イメージ」を知ることが、後になってじわじわと効いてきます。
例えば「おぼつかなし」という単語があります。
この単語の意味は「①はっきりしない②不安だ③待ち遠しい」です。
中心となる意味は①の「はっきりしない」です。「おぼろげ」のイメージから来る意味です。そして、「はっきりしない」ものに対して私たちは「不安」を感じるし、来るかどうか「はっきりしない」ものを「待ち遠しく」思うのです。
このようなことを知ることで、単語を見たときに場面や情景、雰囲気がイメージがしやすくなるというわけです。
ですから、古文単語帳を選ぶときには「単語のイメージ、中心となる意味」が書かれているものを選ぶといいでしょう。
単語のイメージをつかみ、そこから「意味」を覚えることを心がけましょう。
今回は古文単語の学習についての話がメインでした。
次回の記事では古典文法について説明をします。
ぜひ読んでみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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