北海道文教大学_国語_2018_解答・解説
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今回は、2018年度の北海道文教大学の入学試験問題(国語)の解答・解説です。
このブログにある「文章の読み方」の考えをもとに解いています。
そのため、「文章の読み方」をお読みいただいていることを前提に説明をしていきます。まだご覧になっていない方は以下のリンクからご覧ください。
この読み方を身につけると、グーンと国語の力がつきます。
ぜひ身につけてみてください。
問題については、著作権の関係上ここに載せることはできません。
北海道文教大学のHPから入手できますので、ご準備をお願いします。
では、始めます。
はじめに解答を、その後解説を書いています。
[解答]
問題1
問1
a 症状 b 混乱 c 圧倒的 d 絶対 e 非難 f 徹底
g 克服
問2
生きる意味
問3
物事の本質を知ることによって、それについての共通了解を得ることができるから。
(38字)
問4
イ
問5
(ア)
大多数の人民が、ただ支配されるだけの自由のない存在になる問題。(31字)
(イ)
権力を人民の合意に従わせ、その合意によって社会をつくった。(29字)
問6
「自由」への欲望
問7
共通了解
問8
ア × イ × ウ ○ エ ×
問題2
問1
a 気色 b 帰省 c 承知 d 過言 e 占領 f 図体 g 窓辺
問2
(ア)
参考書を買うために母からもらった二千円
(イ)
友達との茶飲み代に使ったこと
問3
いつみが、疲れた様子で帰宅するようになったこと。
問4
母と兄と、父といつみという人間関係。
(元気な母と兄と、そうではない父といつみという人間関係。)
問5
いつみがケーキを食べること。
問6
兄が大学に進学するために家を出たこと。
問7
いつみが、母親の嬉々として兄やその友人たちの世話をしている態度に対して跳び蹴りしたいと思った。
問8
片山さんとこの娘さん、まだ小学生だしね。
[解説]
問題1
問1
基本的な漢字ばかりなので完答したいところです。
問2
空欄Ⅰの直前に「たとえば、今あげた」とありますから、ここまでの内容で具体的に書かれていたものだと分かります。
また、「私」「愛」「恋」と並んでいることからも、ここまでで書かれていたことだと分かるでしょう。
5字という条件がありますから、本文3行目の「生きる意味」だと分かります。
問3
傍線部2の直前に「その意味でも」とありますから、その指す内容が「哲学が問うことが大事」である意味、つまり理由になります。
指示語の指す内容は基本的に直前ですから、前の段落を見ます。
その内容は「本質についての十分な共通了解を持っていないと混乱してしまう」です。
つまり「哲学を問うこと」で「本質をとらえ、共通了解を得ることができる」から哲学を問うことは大事だということです。
問4
本文7行目に哲学の父であるソクラテスが紀元前469-399年だと書かれています。
現在が2000年くらいだとして、約2500年前に哲学が始まったと分かります。
問5
(ア)
傍線部4の次の段落に「権力者が社会を統治すれば戦争はなくなるけど、大多数の人民はただ支配されるだけの自由のない存在になる」とあります。これが問題点です。
(イ)
(ア)の次の行からホッブズの問題をルソーが解決したことが書かれています。
「権力を人民の合意に従わせ、権力者ではなくみんなの合意で社会を作る」ことで、人民がただ支配されるだけの存在から変わることができたのです。
問6
空欄5を含む一文を確認すると「その一番底には、人間の(5)がある」となっています。
「その」の指す内容を確認します。
指示語の指す内容は基本的に直前です。
「戦争の理由」ですね。
つまり、「戦争をする理由の一番底には、人間の(5)がある」わけです。
この意味段落のはじめを確認すると2行目に「なぜ人間だけが戦争をするのか?それは人間が『生きたいように生きたい』という欲望、つまり『自由』への欲望を持っているからだ」とあります。
これが戦争をする理由ですね。
8字という条件がありますから「『自由』への欲望」が答えです。
問7
哲学は誰もが納得できるものを見出すためのものでした。
この文章全体を通して、このことを述べてきています。
哲学は何を求めてきたのでしょうか。
みんなが納得できる何を求めてきたのでしょうか。
問3で確認したように「共通了解」でしたね。
問8
ア
それぞれが自分の教育哲学を持つ必要があるなどという話はされていません。
イ
哲学は役に立つという話です。
哲学によって共通了解を持てるから論議が成り立つのでした。
ウ
ホッブズやルソーなど哲学者が考え続けた結果、民主主義ができたのでした。
エ
人それぞれでなく、誰もが納得できるような共通了解を得ることが哲学でした。
問題2
問1
基本的な漢字ばかりなので完答したいところです。
問2
傍線部1を含む一文を確認します。
参考書を買うと言って母親からもらった2000円を、友達とのお茶代にしてしまったから、どう言い訳しようかと考えているわけです。
「何を」「どうした」ことの言い訳を考えているのかが問われていますから、簡単に言うと「参考書を買うための2000円」を「お茶代にした」ことです。
問3
傍線部2を含む会話文を確認します。
「昔は、ただいまーって走って帰ってきてたのに」と続いていますから、昔は元気に帰宅していたのに、今は違うということになります。
そして、その様子から「老けた」と言っているわけですね。
なお、兄がいつみに話しかけていることは明らかなので、老けたと言われているのはいつみですね。
問4
兄と母親とが話していること、いつみと父親が大して話していないことから2対2とはこの関係だと分かります。
問5
傍線部4の兄の台詞は何を受けてのものか確認します。
2行前にある母親がいつみに向かって「ケーキ早く食べてね」と言ったことです。
それを受けて、兄は「母さんは太らないからいいけど、あいつはやめたほうがいい」と言ったわけですから、「あいつ」は「いつみ」です。
また、何をやめたほうがいいのかというと「太るからやめたほうがいい」という流れから「ケーキを食べること」です。
問6
「これで心静かに生活ができる」という流れを確認します。
「これ」の指す内容のおかげで「心静かに生活できる」わけです。
指示語の指す内容は基本的に直前ですから、直前を確認します。
兄が大学進学のために家を出たという内容です。
一言で言えば「兄が家を出たから」です。
つまり、兄がいなくなったから心静かになれるわけです。
なお、「兄が大学進学したから」ではいけません。
その答えでは兄が家にいるかもしれませんよ。
あくまで「兄が家からいなくなった」という内容が必要です。
問7
傍線部6を含む一文を確認します。
「嬉々として彼らの世話をしている母親の背中を見ていると、跳び蹴りしたい」ですから、「母親が彼らの世話を嬉しそうにしているから」だと分かります。
「彼ら」とは誰でしょうか。
兄とその友人たちですね。
問は「誰が」「誰の」「どのような態度」に対して思っているのか答えなさいとなっていますから、これに当てはめて答えを作ります。
「いつみが」「母親の」「嬉々として兄やその友人たちの世話をしている」態度に対して跳び蹴りしたいと思ったのです。
問8
「そう」言っていたと指示語がありますから、指示語の内容を確認します。
指示語の指す内容は基本的に直前です。
すぐ前の行ですね。
いかがでしたか。
基本的な問題が多くなっていますので、高得点を目指しましょう。
頑張ってください。
では、これで終わります。
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