長野大学_小論文_傾向と対策
こんにちは。きんこです。
今回は長野大学の小論文の傾向と対策についてです。
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長野大学のホームページで過去の入試問題をダウンロードすることができますので、ご準備をお願いします。
中期日程や推薦入試の国語の過去問解説はこちらからどうぞ。
では、はじめます。
長野大学では小論文が課される入試があります。
2017年度入試までは推薦入試Ⅰ期、Ⅱ期で、2018年度入試からは総合型選抜(AO入試)と編入学試験で課されています。
どの過去問を見ても問われ方は同じであることから長野大学の小論文の傾向を考えることができます。
1.出題内容
- 課題文型小論文です。
- 課題文は長くても1500字程度です(編入学の場合は2000字程度のものもあります)。
- 問1…課題文の要旨を200字以内で書きます。
- 問2…課題文の筆者の主張に対して、自分の意見を400字以内で書きます。
- 問1と問2を合わせると600字以内となります。
- 縦書きです。
- 試験時間は60分です。
2.出題傾向
まずは長野大学の学生募集要項(HP上にもあります)にある小論文の評価のポイントを確認します。
提示された文章をきちんと読み解くとともに、提起されている問題を理解する力、さらに、問われていることについて自分の意見を論理的でかつ説得力を持って展開する力を確認します。また、こうしたことについて、誤字・脱字なく、表現できる力があるかを確認します。
以上のポイントを踏まえ実際の過去問を見てみると次のような傾向が言えます。
- 課題文には比較的分かりやすい筆者の主張があります。
- 筆者の主張は「評価のポイント」にあるとおり「提起されている問題」があるはずです。
- 筆者の主張を中心に要旨をまとめさせるのが問1です。
- 問1で読み取った筆者の主張に対して自分の意見を述べるのが問2です(提起されている問題を読み取り、それについて自分の意見を述べることが求められます)。
- 課題文の内容をしっかりと読み取ることが最も重要なポイントです。
- (大学入試の場合)課題文の内容は細かな知識が要求されるものではなく、どのように生きていくのか(学問に向き合う姿勢、周囲と関わる姿勢…)などの人間性に関わることがほとんどであり、受験生にとっても身近な話題であることが多くなっています。
- (編入学試験の場合)先程確認した「評価のポイント」にあったように「現代社会の様々なできごと」の課題(教育、医療…)が与えられます。しかし、前もって専門的な知識を持っていなくても書くことができるようになっています。
3.対策
- 必ず課題文の要旨を200字でまとめることが課されるので、要約練習は必須です。その際、必ず筆者の主張を中心としてまとめる必要があります。
- 試験時間60分で「課題文の読み取り→要旨→自分の意見」という作業をすることになるので、ある程度の小論文を書けるレベルに達したら時間制限を設けての練習が必要です。
- 過去問題を解いてみることが最も有効な対策となります。さまざまな考え方に触れて、筆者が主張していることについて考えてみましょう。その上で、自分はどのように生きていきたいのかということを考える契機とするといいでしょう。
- 長野大学各学部のアドミッションポリシー(アドミッションポリシー | 入試情報:長野大学)からも、出題傾向で確認した「どのように生きていくのか」を重要視していることが分かりますので必ず読みましょう。
- 長野大学の過去問は3年分のみの掲載となっています。もっと練習をしたいという方は出題傾向が似ている名寄市立大学の小論文で練習してもいいでしょう。課題文の分量も同じくらいですし、課題文の内容も「生き方」に関わるものです。さらに200字で筆者の主張を要約した上で自分の意見を述べるところまで同じです。意見の部分は800字と長野大学より長いですが、そこを400字にして練習すればいいだけです。さらにさらに!このブログで課題文の読み取りの仕方や要約の模範解答を解説しています。あとで以下のリンクから覗いてみてください。小論文の書き方も、課題文の読み方も同じですから必ず参考になります。過去問も名寄市立大学のHPから入手できます(こんなところまで長野大学と同じですね)。
4.注意点
- 最も重要な点は「課題文の筆者の主張を正確に読み取ること」です。これを外してしまうと問1も問2も的外れなものとなってしまいます。何はともあれ、課題文から筆者の主張を読み取り、それを200字でまとめるという練習をしましょう。
- 筆者の主張を読み取ることさえできれば、自分の意見を決めることは難しくありません。あとは、その意見を根拠づける理由を述べることができるかにかかってきます。つまり、意見の根拠となる具体例を述べることができるかどうかにかかってくるということです。適当な具体例を挙げるのも、練習をこなすしかありません。ただ、具体例が適当かどうかは自分で判断することが難しいでしょうから、学校の先生などに添削をお願いするのがいいと思います。
- 問2の意見文は2段落もしくは3段落構成になります。
第一段落 筆者の主張を踏まえながら自分の意見を述べる。
第二段落 自分の意見の理由、具体例
第三段落 意見のまとめ
- 二段落構成にする場合は、上記の「第二段落」の内容を第一段落か第三段落に振り分けることになります。
いかがでしたか。
長野大学の小論文の傾向と対策について、少しでも助けになっていたのなら嬉しい限りです。とはいえ、傾向と対策だけでなく過去問の解説が必要だと思いますので、下記のリンクから過去問の解説をご覧ください。がんばってくださいね。
私のブログのまとめです。いろいろありますので、ちょっとでも覗いてみてください。
では、今回はこれで終わります。
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