映画「アフタ-スクール」中の言葉「お前がつまんないのはお前のせいだ」から考える
こんにちは。北の大地で教員をしています「きんこ」と言います。
今日は私のブログを見てもらい、ありがとうございます。
今回はある映画の台詞から考えたことを書きます。
私の好きな映画の1つが「アフタースクール」です。
2008年公開で私が住む北の大地の「星」である大泉洋氏が主演し、「甘くみてるとダマされちゃいますよ」というキャッチコピーで上映されました。
そのキャッチコピー通り作品中にはいくつかの伏線が張られ、2時間に満たない映画のなかで複数の驚きを与えてくれます。最後には伏線すべてをしっかり回収してくれる素晴らしい作品です。
大泉洋氏が扮する主人公の神野(じんの)良太郎は中学校教師です。彼のもとに同級生と名乗る探偵の北沢(佐々木蔵之介氏)がやってきて、行方が分からなくなった友人探しを始めるところから話は始まります。
北沢は裏の世界と繋がっていて、「本当の社会」というものを知っていると考えていて、そんな社会に諦めにも似た感情を持っています。最後には警察に捕まるのですが、そんな彼への神野の言葉が今回紹介したい台詞です。
少し長いけれども引用します。
あんたみたいな生徒どのクラスにもいるんだよ。全部分かったような顔して勝手にひねくれて。この学校つまんねぇだのなんだの。…あのなぁ、学校なんてどうでもいいんだよ。お前がつまんないのはお前のせいだ。
教師をやっている私もうなづいてしまった台詞です(こういう生徒って本当にいるんですよね…)。
ただここで大事なのは、この台詞は生徒(子ども)のことだけを言っているわけではないことです。
この世に生きているすべての人間が対象です。子どもにも大人にも、このような人はいます。
すべてを分かっているような顔をして、えらそうな講釈を述べる。そのくせ自分では行動することなく文句ばかり言う。物事がうまくいかなかったら自分ではなく世の中のせいにし批判ばかりする。そして「つまんねぇ、くだらねぇ」と言う。
神野が述べたように、「つまらない」原因は世の中ではなく自分自身にあります。
もし世の中が原因だとしたら、すべての人間がつまらないと感じるはずです。しかし実際には楽しく幸せに生きている人だって多数いるわけです。生きている場所は同じ世の中であるにも関わらず、です。
「楽しい」という気持ちも「つまらない」という気持ちも個々の捉え方によるということは明らかなのです。
社会でも学校でも人間関係でも、感情を動かす要因は「それ自体」にあるわけではありません。そこで自分が何をするか、どのように関わるかによって感情が変化します。
自分の外側にあるものは、基本的には自分のために何かをしてくれるものではありません(何かをしてくれるとしたら対価を支払った場合だけでしょう)。
置かれた場所は関係ありません。自分の行動こそが「楽しい」か「つまらない」かを決定づけます。
だからこそ目の前にあることに全力で取り組むことが大切なのです。
一歩も二歩も退いた傍観者では「楽しい」という感情にはならないでしょう。
全力で取り組んだのなら、その結果が成功でも失敗でも「プラスの感情」を持てるに違いありません。
いま、目の前にあることに全力で向き合いましょう。全力で行動しましょう。そうすることでしか味わうことのできない感情があります。そしてそれは「つまらねぇ」とは逆方向に働く感情です。
その感情をより多く味わうことが「幸せな人生」を形作っていきますし、人生を成功へと導いてくれます。
環境ではなく、自分自身の問題です。
一度しかない人生を思いっきり楽しむためにも前向きに全力で生きていきましょう。
もう一度彼の言葉を引用して終わります。
学校なんてどうでもいいんだよ。お前がつまんないのはお前のせいだ。
最後までお読みいただきありがとうございました。