高校教員の徒然日記

PMA~Positive Mental Attitude~

名寄市立大学_小論文_課題文・設問のまとめ

こんにちは。きんこです。

 

この記事では名寄市立大学の小論文の課題文と設問をまとめました

 

名寄市立大学の受験を考えていて、対策としてどのような本を読めばいいか悩んでいる方は参考にしてください。

  


Twitterでは新着記事や役立つ情報をお知らせしているのでぜひフォローしてください。

また、質問もこちらからどうぞ(^_^)

 

名寄市立大学の小論文の傾向や対策、過去問の解説などはこちらからご覧ください。

kinkoshin.hatenablog.com

 

出題傾向については上記リンク記事にある「傾向と対策」で書いたように、専門知識を要するものではなく受験生の人間性や生き方が問われます

ですから、特定の専門書を読むことが対策になることはありません。

とはいえ、受験に向けて何かしらの対策をしたいのが受験生です。

小論文を書く練習はもちろん、小論文で問われそうなことをあらかじめ知識として蓄えたり考えたりしたいと考えるのは当然です。

 

そこで、もっとも参考になるのが過去問です。

過去の課題文がどのような書籍から採用されているのか、そして、その内容を通してどのようなことが問われているのかを知ることで、読むといい本の目安が分かるでしょう

 

オススメは課題文として採用されている書籍を読んでみることです

そして、その本で書かれていたテーマについて「自分ならばどのように考えるか」ということをしてみましょう。

 

課題文と設問は推薦、前期、後期に分けて平成20年度入試のものからです

また、推薦の問1は内容説明問題や理由説明問題のため省略し、問2のみとなっています。

では、ズラッと並べていきますね。

 


推薦

 

平成31年
課題文:「『上から目線』の構造〈完全版〉」榎本博明(日本経済新聞出版社
設 問:キャラを演じることについての考え

 

平成30年度
課題文:「日本が世界一「貧しい」国である件について」谷本真由美(祥伝社黄金文庫
設 問:傍線部B「いつまでたっても残業が減らず、労働環境や住環境が悪化する一方なのは、つまり、「自分の責任」なんです」で筆者が言うような「自分の責任」ということについての考え

 

平成29年度
課題文:「松尾貴史のちょっと違和感」(毎日新聞 2015年4月5日日曜版)
    「朝日新聞 2015年9月25日」の記事
設 問:子供の声は騒音か否かという論争と住民による保育園の開設反対運動についての考え

 

平成28年
課題文:「キャリア教育のウソ」児美川耕一郎(ちくまプリマ-新書)
設問:筆者が言うキャリア教育における現在のような「やりたいこと重視の職業選び」についての考え

 

平成27年
課題文:「強く生きたいと願う君へ」坂本光司(WAVE出版)
設 問:関連する他分野の知識や情報を専門職が幅広く学ぶことについての考え

 

平成26年
課題文:「こけるな日本」堀田力(ベスト新書)
設 問:「自助努力」ということについての考え

 

平成25年度
課題文: 「友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える」 菅野 仁(ちくまプリマー新書
設 問:課題文を読んで、「大人になる」ということについての考え

 

平成24年
課題文: 「人はなぜ学ばなければならないのか」 齋藤孝実業之日本社
設 問:「人はなぜ(幅広く)学ばなければならないのか」という問に対する考え

 

平成23年
課題文::「学校教育のデジタル化」 柳田邦男(北海道新聞 平成22年8月16日)
設 問:「学校教育のデジタル化」ということについての考え

 

平成22年度
課題文: 『「人間力」の育て方』 堀田力集英社新書
設 問:「みんな平等」を「みんな同じ」にすることについての考え

 

平成21年度
課題文: 「思いやりの日本人」佐藤綾子(講談社現代新書) 
設 問:「思いやり」ということについての考え

 

平成20年度
課題文:「自然保護という思想」沼田 真(岩波新書
設 問:ここで述べられているような日本人の自然観についての考え

 


前期

 

平成31年
課題文:「暴走する能力主義-教育と現代社会の病理」中村髙康(ちくま新書
設 問:「コミュニケーション能力」を測ることについての考え

 

平成30年度
課題文:「私たちはどのように働かされるのか」伊原亮司(こぶし書房)
設 問:多様な生き方や働き方を認める社会についての考え

 

平成29年度
課題文:「大人になるっておもしろい?」清水真砂子岩波書店
設 問:筆者が言うような、理由を深く考えずに「カワイイ」の一言で、価値や優勢、好みを判断してしまう若者の風潮についての考え

 

平成28年
課題文:「しんがりの思想 反リーダーシップ論」鷲田清一(角川新書)
設 問:リーダーに求められるものについての考え

 

平成27年
課題文:「コピペと言われないレポートの書き方教室」山口裕之(新曜社
設 問:議論において「自分の意見を根拠づけて主張する」ことと、「人それぞれ」という態度をとることについての考え

 

平成26年
課題文:「グローバル人材ってだれ?」大野博人(朝日新聞2013年6月16日)
設 問:「グローバル人材」についての考え

 

平成25年度
課題文:「不幸な国の幸福論」 加賀乙彦集英社新書
設 問:著者が言う「人間をランク分けしたり、人あるいは自分にレッテルを貼る」ことについての考え

 

平成24年
課題文:『「気」の日本人』 立川昭二集英社
設 問:「空気を読む」ということについての考え

 

平成23年
課題文:「生きていく力」宮尾登美子(海竜社)「リーダーになる人に知っておいてほしいこと」松下幸之助PHP研究所
設 問:二つの文で著者たちが言う「若いときの苦労は買ってでもせよ」ということについての考え

 

平成22年度
課題文:「若者の法則」香山リカ岩波新書
設 問:「大人の条件」ということについての考え

 

平成21年度
課題文::「いま、働くということ」大庭 健(筑摩書房
設 問:「何のために働くのか?」という問に対するあなた自身の答

 

平成20年度
課題文:「〈思考〉の作法」田端信廣 他(萌書房)
設 問:筆者の言う「コンビニ社会」についての考え

 


後期

 

平成31年
課題文:「『働きたくない』というあなたへ」山田ズーニー河出書房新社
設 問:「仕事は人を縛る」ということについての考え

 

平成30年度
課題文:「この国の冷たさの正体 一億総『自己責任』時代を生き抜く」和田秀樹朝日新書
設 問:子ども時代の競争についての考え

 

平成29年度
課題文:「消費社会とは何か-「お買い物」の論理を越えて」白井聡→「転換期を生きるきみたちへ」内田樹 編(晶文社)に収録
設 問:筆者が指摘するような、教育を商品と見なす風潮についての考え

 

平成28年
課題文:「生き抜く力を身につける〈中学生からの大学講義〉5」大澤真幸他(ちくまプリマ-新書)
設 問:「自由」ということについての考え

 

平成27年
課題文:「社会人の生き方」暉峻淑子(岩波新書
設 問:「想像力のある社会人」についての考え

 

平成26年
課題文:「負けない」勢古浩爾(ちくまプリマ-新書)
設 問:「個性」についての考え

 

平成25年度
課題文: 「生きる覚悟」上田紀行(角川SSC新書)
設 問:著者が言う「同調圧力」に同調する、あるいはそれから自立するということについての考え

 

平成24年
課題文::「これからの善意の話」香山リカ朝日新聞 平成23年2月14日)
設 問:著者が紹介しているマイケル・サンデルの考えにも留意し、「タイガーマスク運動」と呼ばれるものについての考え

 

平成23年
課題文:「生き方の演習—若者たちへ—」 塩野七生(朝日出版)
設 問:「世代の断絶」ということについての考え

 

平成22年度
課題文:「〈思考〉の作法」田端信廣他(萌書房)
設 問:著者の意見を踏まえた上で、「責任」ということについての考え

 

平成21年度
課題文:「生きる意味」上田紀行岩波新書
設 問:「生きる意味」についての考え

 

 


いかがですか。

生きる上で身近なテーマが多く考えやすそうですね。

というか、社会人として看護や福祉、保育といった分野に進もうと考えている方には考えて欲しいテーマばかりです。

これらの本を読むだけでも、十分な対策になりそうです。

すべてを読むのは厳しいかもしれませんから、興味を持ったタイトルから読んでもいいでしょう。頑張ってくださいね。

 


では、今回はこれで終わります。

 

現代文や古典、模試・入試過去問についての記事もあります。

kinkoshin.hatenablog.com

 


Twitterでは新着記事や役立つ情報をお知らせしているのでぜひフォローしてください。

また、質問もこちらからどうぞ(^_^)