高校教員の徒然日記

PMA~Positive Mental Attitude~

平成27年度(2015年度)_センター試験_国語第1問(評論)_解説

こんにちは。きんこです。

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今回は、平成27年度(2015年度)センター試験国語第1問(評論)の解説です。

 

このブログにある「文章の読み方」や「マーク式問題の解き方」をどのように運用するのかに重点を置いています。

そのため、「文章の読み方」「マーク式問題の解き方」をお読みいただいていることを前提に説明をしていきます。まだご覧になっていない方は以下のリンクからご覧ください。

kinkoshin.hatenablog.com

kinkoshin.hatenablog.com

 

この読み方、解き方を徹底することでセンター試験で8割は超えます

ぜひ身につけてみてください。


問題については、著作権の関係上ここに載せることはできません。

センター試験の過去問は、市販されている問題集を購入してご準備ください。

もしくは東進ハイスクールの過去問データベースでも入手することができます。

(会員登録をする必要がありますが無料です)

どちらかでご準備をお願いします。

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形式段落での説明がメインになります。

今回は1~11まで振られています。

 


では、始めます。

 

まずは出典を確認します。

それはタイトルを見ることで、この文章が何について述べたものかの予想を立てることができるからです

今回は『未知との遭遇』です。

「知らないことと出会う」話でしょうか。

このことについて筆者は何かしら主張しているのかなという視点を持っておきましょう。

 


問1 漢字

 

どれも基本的な漢字であり基本的な言葉です。

2個以上間違っているとしたら漢字学習をすることをオススメします。

 

(オ)の正解の選択肢「奏上」はぜひ覚えておいてください。古文漢文で「奏す」は重要単語です。

天皇、皇帝に申し上げる」という謙譲語です。

 

 

センター形式の漢字問題では同音異義語が問題になるため、限られた漢字が繰り返し出題されます。

正答以外の選択肢も漢字学習の対象にしましょう。

漢字の学習は漢字検定2級を目安にすれば大学受験は大丈夫です。 

 


問2 理由説明

 

傍線部の理由を答える問題です

 

傍線文を含む一文を見ると、「だからA」となっています。

当然「だから」以前の内容が答えの内容ですね。

 

 

例 部活で先輩に褒められた。だから、私は嬉しく思った。

問 「嬉しく思った」とあるが、それはなぜか。

→部活で先輩に褒められたから。

この流れです。


同じ部分を確認することは形式段落のつくりからも分かります。

形式段落のつくりは「この話するよ→説明→まとめ」でした

 

傍線部は「まとめ」の部分に当たると考えられるので、「はじめ」を見て何の話をしてきたのか確認し、その後中程の説明部分を確認することになります。

 

形式段落1の「はじめ」から「ネット上では啓蒙のベクトルが落ちていく」話をしていることが分かります。

 

次に、中程の内容(「たとえば」があるので具体例ですね)をまとめるとこうなります。

 

教えて君が現れることにより、教えて君と教えてあげる君の両者が一緒により知らない人へと向かってしまう」


「はじめ」からも「中程」からも「悪くなっていく」ということが読み取れます。

 

まとめると教えて君が現れて、どちらも良くない方向へ行ってしまう」から、傍線部Aのように「問題」だと言っているわけですね。


以上を踏まえて選択肢の後半から見ます。

 

①「『教えて君』の知的レベルを著しく低下させる弊害をもたらす」→確認した内容と違います。

②「自らの教える行為を無意味なものにしてしまう」→確認した内容と違います。

③「社会全体の知的レベルが向上していかない」→「両者が良くない方向に向かう」という内容に合っています。

④「自分自身の知的レベルが向上していかない」→前半にもう一方のレベルが向上していないという内容があればオッケーなので残しです。

⑤「応答がむだに続いてしまう」→確認した内容と違います。 

 

③と④が残りました。

前半を確認します。

 

③両者が良くない方向に向かう内容になっています。

④「『教えて君』の向学心に直接働きかけようとして教えているわけではないため」が本文にない内容です。 

 

 

因果関係を示す語句(だから、したがって、なぜなら…)は注目して読みましょう。

形式段落のつくり(この話するよ→説明→まとめ)を意識して読みましょう。 

 


問3 理由説明

 

傍線部の理由を答える問題です

傍線部に「これ」という指示語があること、傍線部が形式段落5の中程になることから、形式段落の「はじめ」を含んだ前半を確認すればいいことが分かります。

 

まず「これ」の指示内容を確認します。

指示語の指す内容は基本的に直前にあります

「過去に素晴らしいメロディが数多く紡ぎ出されたこと」ですね。

 

つまり、「音楽家にとって、過去に素晴らしいメロディが数多く紡ぎ出されたことは厳しい問題」である理由が問われているということです。


次に、形式段落5の前半の内容をまとめるとこうなります。

「誰かが思いついたメロディが過去に前例があることは不可避である」

 

これが傍線部の理由ですね。

 

新しいメロディを生み出さなければいけない音楽家にとって、過去に素晴らしいメロディが数多く紡ぎ出されたために、自分が思いついたメロディが過去に前例があることは不可避であるから(厳しい問題だ)。

 

なかなか新しいメロディを作れないとしたら、音楽家にとって厳しいですね。

 

以上を踏まえて選択肢の後半を見ます。

 

 

①「躍動感のあるメロディを生み出せなくなってきている」→確認した内容と違います。

②「オリジナルな曲を作ることが困難になってきている」→確認した内容と同じです。

③「過去のメロディを自作の一部として取り込むことが避けられなくなってきている」→確認した内容と違います。

④「才能がある音楽家ほど不満を抱くことが多くなってきている」→確認した内容と違います。

⑤「過去の膨大な曲を確認する時間と労力が大きな負担になってきている」→確認した内容と違います。 

 

 

傍線部や傍線部を含む一文中の指示語の内容は必ず確認しましょう。

指示語の指す内容は基本的に直前にあります。

形式段落のつくり(この話するよ→説明→まとめ)を意識して読みましょう。 

 


問4 内容説明

 

「どういうことか」という言い換え(イコール)問題です

 

傍線部の「歴史」とはどのような歴史かを確認する必要がありそうです。

「崩壊」はその歴史が壊れてしまうというマイナスイメージですね。

 

傍線部を含む一文を確認すると「これはC」となっています。

「これ」の指す内容は直前の「このような一種の系譜学的な知よりも、『歴史』全体を『塊』のように捉えるようになってきたこと」です。

 

このような一種の系譜学的な知よりも、「歴史」を「塊」で捉えるようになってきたことが「歴史」の崩壊だと述べているわけです。

 

だとすると次のことが分かります。

 

「このような一種の系譜学的な知」ではなくなった = 「歴史」を「塊」で捉える = 「歴史」の「崩壊」 

 

 

例:米を食べることよりもパンを食べるようになってきたことは日本の食の崩壊だ。

→「米を食べない=パンを食べる=日本の食の崩壊」という流れです。 

 

では「このような一種の系譜学的な知」を確認しましょう。

 

形式段落の「おわり」は次の形式段落の「はじめ」に繋がっていきます

 

「このような一種の系譜学的な知」は形式段落10の「はじめ」にあるので形式段落9の「おわり」を見ます。

 

「歴史」は因果性のある「物語」であり、「物語」には過去、現在、未来へと流れる「時間」があるという内容です。

 

「因果性のあるもの・時間の流れのあるもの」が「歴史」だと分かり、それが「系譜学的な知」です。

 

で、これがなくなって、「歴史」を「塊」で捉えるから「歴史」の崩壊だと言っていることが分かります。

 

以上を踏まえて選択肢の後半を見ます。

 

 

①「両者の本質的な違い」など確認した内容と違います。

②確認した内容と同じです。

③「等価なものとして」など確認した内容と違います。

④確認した内容と同じです。

⑤「因果関係を超えて結びつく」など確認した内容と違います。 

 

②と④が残りました。

前半を見ます。

 

 

②「過去に内在する多様性を尊重することが要求される」が確認した内容と違います。

④「過去の出来事を時間的な前後関係から離れて自由に」というのは、「歴史」を「塊」で捉えるという内容です。オッケーです。 

 

 

傍線部や傍線部を含む一文中の指示語の内容は必ず確認しましょう。

指示語の指す内容は基本的に直前にあります。

形式段落の「おわり」は次の形式段落に繋がっていきます。 

 


問5 筆者の主張

 

「啓蒙」という行為に対する筆者の考えを説明する問題です。

「啓蒙」ということばは本文「はじめ」である形式段落1と「おわり」である形式段落11に出てきます。

つまり、この文章は「啓蒙」についての話をしてきていたことが分かります。

筆者の主張は「まとめ」である「おわり」の部分にあるはずですね

形式段落11を確認すればいいことが分かります。

 

形式段落11中程の説明部分で「けれども」という逆接の後に筆者の主張があります

「けれども」の前と合わせて確認します。

「啓蒙は必要かもしれないけれども、他の人に任せておきたい」

 

で、その理由が「まとめ」である「おわり」で述べられています。

「未知なるものへの好奇心/関心/興味を刺激することをしたいから」

(あ、タイトル『未知との遭遇』に繋がりました)

 

筆者の主張はこうですね。

「啓蒙は必要かもしれないけれども、他の人に任せて、未知なるものへの好奇心/関心/興味を刺激することをしたい」

 

以上を踏まえて選択肢の後半を見ます。

 

 

①「有効な啓蒙の方法を模索することも必要」→確認した内容と違います。

②「好奇心を呼び起こすことで…身を置き続けたい」→確認した内容と同じです。

③「他者を啓蒙する場にとどまり続けたい」→確認した内容と違います。

④「啓蒙という行為に積極的に関わることで」→確認した内容と違います。

⑤「歴史の束縛から解放されることによって現状を打破」→確認した内容と違います。 

 


なお、もう1つの考え方も伝えておきます

 

傍線部A~Cときて、傍線部なしの設問でした。

通常であれば傍線部Dの設問のはずですよね。

ということは、傍線部Cの設問に関わる形式段落以降の形式段落の設問になっている可能性が高いと判断できます。

センター試験の設問は問2~問5までが本文の順に従って作られていることがほとんどだからです(順番がバラバラの問題なんて普通考えられないですよね)。

この考えからも、形式段落11に答えの根拠があることが分かります。

 

 

多くの場合、筆者の主張は「おわり」の部分にあります。

センター試験の「設問のつくり」を知っておくと考えやすくなります。 

 


問6 表現

 

これは1つずつ選択肢を読み本文で確認するしかなく、対策のしようがありません。
1つ1つ丁寧に確認しましょう。

なお、多くの場合「適当でない」選択肢は明らかに「適当でない」ものとなっています。

 

今回の2つを確認します。

 

③「そのこと」と指示語を使うことが次の段落への接続を滑らかにする働きとはどう考えてもおかしいです。

④「~ない」と続いていますが、この「ない」は否定ではありませんよね。 

 


いかがでしたか。

文章の構造、形式段落の読み方、マーク式問題の解き方を使えば、簡単に答えを導くことができます

はじめは慣れないかもしれませんが、繰り返しこの方法で読み解くことで必ず慣れます。
そして、一度慣れてしまえば後戻りすることはありません。

どんな文章が出てきたとしても8割は得点できるようになっているでしょう。

 

今回いまいちだった方は、ぜひ復習してください。

その際のポイントは、このブログに書かれていたことを自分でできるかです。

このブログで書かれている説明を自分でできるようになったとき、高得点を取れる力がついているはずです

「1回読んだ文章は内容を知っているからもう1回やっても意味ない」のではないのです。

大事なのは「読み方・解き方」です。

そのレベルをアップさせるには、同じ文章を読むことが効果的ですよ。

 

頑張ってくださいね。

 

では、これで終わります。

 


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