中村俊輔氏の言葉「課題が出てこない試合なんてない」から考える
こんにちは。北の大地で教員をしています「きんこ」と言います。
今日は私のブログを見てもらい、ありがとうございます。
「課題が出てこない試合なんてない」
フリーキックの名手と言われ日本代表としても活躍したプロサッカー選手、中村俊輔氏の言葉です。「天才だ」とまで評価された彼でも常に課題があったことが分かります。
何かに挑戦しているとき、私たちの目の前には絶えず課題があります。自分がどのレベルに達しているかは関係ありません。初心者であろうと熟達者であろうと、課題が尽きることはないのです。
そして、その課題を乗り越えるたびに私たちは成長できます。目の前にある課題こそが成長するために必要なものだということです。
成功している人やうまくいっている人を見ると、課題なんてないんだろうと感じてしまいます。才能があるから何でも楽々とクリアするんだろうなと思ってしまいます。
しかし、この世に課題がない人なんて存在しません。
存在しているのは、課題に真正面から立ち向かう人と、課題を前に立ちすくむ、もしくは後ろを向いてしまう人のどちらかです。
たとえ困難に見えても課題に立ち向かい、試行錯誤を繰り返しながら挑戦し続ける。自分自身の力を信じてやり続ける。
もし課題をクリアするために「才能」なるものが必要だとするなら、「課題を乗り越える力」が才能ではなく、「課題に立ち向かうこと」が才能だと言えます。
課題に立ち向かっていく人だけが成功者となることができるのです。
中村選手が偉大なプレーヤーとなったのは、課題に対して常に真摯に向き合ってきたからでしょう。自分の足りないところを見つめ、それを改善してきたからこそ素晴らしいプレーヤーとなったのです。
ただ、ここで絶対に見落としてはいけないことがあります。それは「試合」をしないと、そもそも乗り越えるべき「課題」が出てこないという視点です。
高校生を指導していると、彼らが2パターンに分かれることが実感できます。
用意周到に準備をして完璧な状態になってから挑戦しようという者と、準備はそこそこにとにかく挑戦する者です。
個人の性格の違いや考え方の違いから来るものでしょうから、この2つに優劣はありません。しかし、このどちらが成功していくかということははっきりしています。
後者の「準備はそこそこにとにかく挑戦する者」、彼らの方が成功していくことが圧倒的に多いのです。
その理由は、「試合」を多くこなしているからに他なりません。試合で少しくらいつまずこうが、果敢に挑戦し続ける(再び試合に出る)のです。自分が未熟だと分かっている。分かっているからこそ何も恐れずに(もしくはたとえ恐れていても)試合に出続けます。そして、そのたびに課題を見つけ、その課題をクリアしようとあがくのです。
逆に、用意周到に準備をして物事に臨もうとする者はなかなか成功できません。彼らの多くからは「失敗してはいけない」「失敗することは恥ずかしい」「完璧なものでないと見せることはできない」という思いを強く感じます。そこにはプライドも関係しているかもしれません。しかし、このような姿勢でいると「試合」に臨む回数が劇的に減ってしまいます。それは課題を見つけるチャンスを失っていることと同義です。むしろ、自分の課題を見たくないから一歩を踏み出そうとしないのかもしれません。
このように考えると、たとえ準備が不十分であったり力が足りなかったりしても、挑戦する機会が多い者の方が大きな成長に繋がることは明白です。
まずは行動を起こす。すると必ず課題が出てくる。その課題をクリアするための行動を起こす。また課題が出てくる…。
何事かで成功するためには、自身の成長は不可欠です。
自身の成長は課題に挑戦することがもたらしてくれます。
課題を見つけるためには、試合に出ること、すなわち行動することが必要です。
立ち止まっていても成長をすることはできません。
トライ&エラーを繰り返すことで成長することができます。
その成長の先に成功があります。
初心者であろうが熟達者であろうが同じです。
とにかく前に進んでみませんか。
最後までお読みいただきありがとうございました。