中村俊輔氏の言葉「課題が出てこない試合なんてない」から考える
こんにちは。北の大地で教員をしています「きんこ」と言います。
今日は私のブログを見てもらい、ありがとうございます。
「課題が出てこない試合なんてない」
フリーキックの名手と言われ日本代表としても活躍したプロサッカー選手、中村俊輔氏の言葉です。「天才だ」とまで評価された彼でも常に課題があったことが分かります。
何かに挑戦しているとき、私たちの目の前には絶えず課題があります。自分がどのレベルに達しているかは関係ありません。初心者であろうと熟達者であろうと、課題が尽きることはないのです。
そして、その課題を乗り越えるたびに私たちは成長できます。目の前にある課題こそが成長するために必要なものだということです。
成功している人やうまくいっている人を見ると、課題なんてないんだろうと感じてしまいます。才能があるから何でも楽々とクリアするんだろうなと思ってしまいます。
しかし、この世に課題がない人なんて存在しません。
存在しているのは、課題に真正面から立ち向かう人と、課題を前に立ちすくむ、もしくは後ろを向いてしまう人のどちらかです。
たとえ困難に見えても課題に立ち向かい、試行錯誤を繰り返しながら挑戦し続ける。自分自身の力を信じてやり続ける。
もし課題をクリアするために「才能」なるものが必要だとするなら、「課題を乗り越える力」が才能ではなく、「課題に立ち向かうこと」が才能だと言えます。
課題に立ち向かっていく人だけが成功者となることができるのです。
中村選手が偉大なプレーヤーとなったのは、課題に対して常に真摯に向き合ってきたからでしょう。自分の足りないところを見つめ、それを改善してきたからこそ素晴らしいプレーヤーとなったのです。
ただ、ここで絶対に見落としてはいけないことがあります。それは「試合」をしないと、そもそも乗り越えるべき「課題」が出てこないという視点です。
高校生を指導していると、彼らが2パターンに分かれることが実感できます。
用意周到に準備をして完璧な状態になってから挑戦しようという者と、準備はそこそこにとにかく挑戦する者です。
個人の性格の違いや考え方の違いから来るものでしょうから、この2つに優劣はありません。しかし、このどちらが成功していくかということははっきりしています。
後者の「準備はそこそこにとにかく挑戦する者」、彼らの方が成功していくことが圧倒的に多いのです。
その理由は、「試合」を多くこなしているからに他なりません。試合で少しくらいつまずこうが、果敢に挑戦し続ける(再び試合に出る)のです。自分が未熟だと分かっている。分かっているからこそ何も恐れずに(もしくはたとえ恐れていても)試合に出続けます。そして、そのたびに課題を見つけ、その課題をクリアしようとあがくのです。
逆に、用意周到に準備をして物事に臨もうとする者はなかなか成功できません。彼らの多くからは「失敗してはいけない」「失敗することは恥ずかしい」「完璧なものでないと見せることはできない」という思いを強く感じます。そこにはプライドも関係しているかもしれません。しかし、このような姿勢でいると「試合」に臨む回数が劇的に減ってしまいます。それは課題を見つけるチャンスを失っていることと同義です。むしろ、自分の課題を見たくないから一歩を踏み出そうとしないのかもしれません。
このように考えると、たとえ準備が不十分であったり力が足りなかったりしても、挑戦する機会が多い者の方が大きな成長に繋がることは明白です。
まずは行動を起こす。すると必ず課題が出てくる。その課題をクリアするための行動を起こす。また課題が出てくる…。
何事かで成功するためには、自身の成長は不可欠です。
自身の成長は課題に挑戦することがもたらしてくれます。
課題を見つけるためには、試合に出ること、すなわち行動することが必要です。
立ち止まっていても成長をすることはできません。
トライ&エラーを繰り返すことで成長することができます。
その成長の先に成功があります。
初心者であろうが熟達者であろうが同じです。
とにかく前に進んでみませんか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
継続のための心構え「たった5分」
こんにちは。北の大地で教員をしています「きんこ」と言います。
今日は私のブログを見てもらい、ありがとうございます。
何かをやることを決意しても、なかなか続けることができないことがあります。
成功するためには継続が大事だということが分かっていても、多くの人にとって継続することは難しいのです。
その理由は「本当にそれをやりたいのか」ということにつきるのですが、心の底からやりたいことに出会う前は継続が困難なのは仕方ないかもしれません。
そこで今日は、少しでも継続することができる契機になるような話をしたいと思います。
まずは、この言葉を紹介します。
たった5分!畜生!私は一生を通して5分遅れ通しだった
5分くらいなら遅れても大丈夫。誰もが持ってしまうこの気持ち。
でも、その5分が自分の人生を大きく変えてしまっていることに我々はなかなか気付くことができません。
たった5分に過ぎないその時間が人生に与える影響は本当に計り知れないのですが、その時点でそのことに思いを馳せることは難しいのです。
彼の言葉は、自分の人生を振り返ってみたときに「たった5分」遅れっぱなしだったことによる影響が大きいということに気付いたときの気持ちでしょう。
心の底から「畜生!」という気持ちになっていることが伺えるのではないでしょうか。
世の中のほとんどのことには「期限」が設けられています。
単に何かをやり遂げることが重要であるようなこともありますが、「期限」があるものに関してはそうではありません。
そこでは、期限内に終わらせることが最も重要な要素になります。
受験や試験、イベントや仕事だって、やるべきことを期限内に終わらせることができなければ全く意味がないのです。
いくら皆で協力し楽しく準備をしても、完成しなかったら良い思い出とならない可能性が高くなります。
いくら必死で勉強し合格したいという強い気持ちを持っていても、範囲を終えることができなかったら合格することはできないでしょう。
「期限を守る」ということに中間地点は存在しません。
守れたか、守れなかったか。0か1かの2つしかないのです。
先程の言葉をもう一度見てみましょう。
遅れたのはたった5分かもしれません。
でも、「期限を守る」という観点から見てみると、常に「0」でしかなかったということになってしまいます。
一生を通じて何も積みあげることができなかったということになってしまうのです。
我々は常に何かしらの「期限」を持っているはずです。
それら1つ1つの期限をしっかりと守り、いまを生きることができるか。
身近な期限を守ることができない者に、人生にとって大きな転機となるような期限を守ることなんてできないでしょう。
私たちは突然大きなことができるようになるのではなく、日ごろの小さなクリアを通して大きなことをもできるように成長します。
それは「期限を守る」ことも同様です。
些細なことでいいのです。身の回りの小さな期限を守るという生活の積み重ねが、大きな期限を守ることにつながります。
期限までに余裕のあるもの、ないものと様々あるでしょうが、それらをしっかりと仕上げることで「期限を守る」ことが当然の人間になることができるのです。
チャールズ・クーリーはこうも述べています。
「明日はなんとかする!」と思うのは馬鹿者だ。「今日なんとかする!」でも遅すぎる。賢者は昨日のうちに、済ませているものである。
何かを継続するということは、身近にある期限を守り続けるということでもあります。
いつまでに何をやるのか。この時間意識こそが「継続」するための要素の1つであることは間違いないでしょう。
たった5分なのです。
そのたった5分を行動に移せるかがすべてだと心に留めてみませんか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
2018年度第1回全統マーク模試_国語_第1問(評論)_解説
こんにちは。北の大地で教員をしています「きんこ」と言います。
今日は私のブログを見てもらい、ありがとうございます。
今回は、2018年度第1回全統マーク模試の国語 第1問の解説です。
このブログにある「文章の読み方」や「マーク式問題の解き方」をどのように運用するのかに重点を置いています。
そのため、「文章の読み方」「マーク式問題の解き方」をお読みいただいていることを前提に説明をしていきます。
まだご覧になっていない方は以下のリンクからご覧ください。
マーク式問題の解き方(センター対策)_評論文 - 高校教員の徒然日記
この読み方、解き方を徹底することでセンター試験で8割は超えます。
ぜひ身につけてみてください。
問題については、著作権の関係上ここに載せることはできません。
ご自分で用意してください。
なお、黒本は前年度までの全統模試の過去問となっていますので、今日現在「2018年度第1回全統マーク模試」は書店で購入できません。実際に受験した方のみ持っていると思います。
では、始めます。
問1
干渉→渉猟が難しいですが他は普通。不正解があったのならば対策が必要です。漢字は夏までに終わらせましょう。
目安は漢字検定2級です。せめて準2級レベルまでは何とかしましょう。
問2
ポイントは3つです。
①「どういうことか」という内容説明問題(イコール問題)である。
②傍線部中に指示語がある。→直前の内容を確認する。
③形式段落のはじめの部分にある。→この段落で説明がされていくはずである。
以上を踏まえて考えます。
②「この動き」とは「グローバリゼーション」のことであることは容易です。
③傍線部中の「主権国家体制」がどのように変わったかという内容を読み取ります。
形式段落のはじめは前の形式段落の終わりとつながっています。
今回であれば「このことが、主権国家のあり方を決定的に変える契機となるだろう」からのつながりなので、傍線部の内容説明は「主権国家体制がどのように変わったか」ということになります。
傍線部は形式段落3のはじめにあるのだから、この段落は傍線部の説明であると考えます。「主権国家体制がどのように変わったか」を意識して読みます。
形式段落3の5行目「ところが」(逆接の後は大事でした!)以降の内容を押さえると、自分で答えを導けるはずです。
形式段落3だけでも答えを出せますが、形式段落4でさらに説明が述べられているので、ここまで読めば確実に分かります。
選択肢を見てみましょう。
選択肢は文末(後半)から見ます。この問題は、正解以外はすべて選択肢文末で間違いだと判断できます。
①「国家同士が協力しながら」→書かれていません
②「経済発展が困難になり」→書かれていません
④「経済格差がますます拡がり」→書かれていません
⑤「統治権を放棄せざるをえなく」→書かれていません
問3
ポイントは3つです。
①「どういうことか」という内容説明問題(イコール問題)である。
②形式段落のはじめの部分にある。→この段落で説明がされていくはずである。
③形式段落の繋がりを意識する。
以上を踏まえて考えます。
形式段落5の真ん中の説明は「近代国家の国民」の説明となっていて、形式段落の終わりで傍線部と同じこと(「国民」として人間のあり方も変化せざるをえない)が述べられています。まさに形式段落の作り(この話するよ→説明→まとめ)となっていますね。
形式段落5で「近代国家の国民」の説明しかされていないということは、形式段落6に説明が続くということが分かります(どのように変化するのかが書かれていないのですから)。
つまり、形式段落5で「近代国家の国民」について説明され、形式段落6で「近代国家の国民」と対比される「変化した国民」が述べられるはずだと分かります。
このような意識で形式段落6を読みます。また、形式段落7は「そしてさらに」から始まっているので、「変化した国民」の説明の続きだと考えて読みます。
ここまで読めば、人々がA(形式段落5)からB(形式段落5・6)へと変容したことが分かります。
選択肢を見てみましょう。
選択肢は文末(後半)から見ます。この問題は、正解以外はすべて選択肢文末で間違いだと判断できます。
ちなみに、今回は「変化」の説明問題なので選択肢は「AからBへ変わった」という流れになっていることが予想されます。つまり、選択肢の後半はBの内容になっているはずなのでBの読み取りが重要だと考えます。
①「合理的に判断し行動することすらできない」→変化した国民のありかたはこれをすると書かれていました
②「演じ分けることでしか充実した生を送れない」→書かれていません
③「政治的意志と経済的活動を調和させることに腐心」→政治的意志は必要ないと書かれていました
⑤「国家の手厚い庇護を受けて生きているだけの脆弱な『生きもの』」→書かれていません
問4
ポイントは3つです。
①「どういうことか」という内容説明問題(イコール問題)である。→なお、「範例」の意味は「よい手本」である。
②傍線部を含む一文中に指示語がある。→直前の内容を確認する。
③形式段落のはじめの部分にある。→この段落で説明がされていくはずである。
以上を踏まえて考えます。
②「このようなフーコーの考え方」の指す内容は直前の段落である形式段落9と10です。指示語の指す内容は基本的に直前でしたね。
③傍線部直後に傍線部の説明があります。やはり、形式段落11が傍線部の説明の段落だと分かります。
以上から、自分で答えを導くことができるはずです。
選択肢を見てみましょう。
選択肢は文末(後半)から見ます。この問題は、正解と⑤以外はすべて選択肢文末で間違いだと判断できます。
②「近代政治の理念をより徹底したかたちで現実化しようとして作られた」→書かれていません
③「人間を『生きもの』ですらない単なるものにまで貶めてしまう」→「単なる生きもの」として扱うと書かれていました
④「人間を単に生きているだけの国民と見なして管理しよう」→「国民」としてではなく「単なる生きもの」として扱うと書かれていました
⑤前半と後半に分けるとどちらも本文で書かれています。
しかし、その繋がりがダメです。「強制収容所を規範とすることで」「近代の政治が…進んだ」のではありませんし、この問題はあくまで傍線部の言い換えだと意識できていれば間違うことはないでしょう。
⑤のように選択肢の内容が本文で書かれていて、その繋がりだけが間違っているというものには注意が必要です。
「AだがB」の逆接、「AだからB」の因果関係、「Aの後にB」の時系列で順序を入れ替えるのが代表的です。今回は因果関係とも時系列とも取れます。
常に同じ流れで解くことが重要なので、この問題も同じ手順で解きました。しかし、今回はもっと楽に解くこともできます。
今回は「傍線部の言い換え」つまり「イコール問題」です。はじめに確認したように、傍線部中の「範例」は「よい手本」という意味です。これが分かっていれば、選択肢①の「近代の政治の特徴が、象徴的なかたちであらわれている」という表現のみが「近代の政治の(隠れた)範例」の言い換えだと分かります。
「どういうことか」というイコール問題は、あくまで傍線部の言い換えなんだということを意識しておくことも非常に有効なテクニックです。
問5
ポイントは3つです。
①傍線部中に指示語がある。
②空欄の前後に指示語がある。
③あくまで傍線部の問題である。
以上を踏まえて考えます。
①「次のように」という指示語ですから、直後の形式段落14と15の内容を押さえます。
②空欄直前の「それ」、空欄後の台詞の「そうした現象」があることを確認します。「それ」の指す内容は直前の内容、「そうした現象」の指す内容がここで求められている解答です。
③①と②を踏まえれば答えを導けますが、あくまで傍線部「次のように」が問われていることを意識しておきます。
選択肢を見てみましょう。
選択肢は文末(後半)から見ます。この問題は、正解と④以外はすべて選択肢文末で間違いだと判断できます。
①「国家そのものが存在しない世界を生きるしかない」→書かれていません
②「『国民』であることを強いられている」→書かれていません
③「立場が逆転しつつ」→書かれていません
④後半だけでの判断は難しいかもしれませんが、「増加した結果、難民のような…」という因果関係が本文内容と違います
問6(ⅰ)
表現の問題は、それぞれの選択肢の内容を本文に戻って確認するしかありません。
今回は対策できません。
問6(ⅱ)
構成を問われた際のポイントは2つです。
①選択肢の最後と本文の最後が同じ内容になっているか。
②本文を読むときに、大きな流れを意識しているか。
ポイントの②はある程度の国語力がないと難しいかもしれませんが、本文を読みながら(傍線部を頼りにして大段落を意識して)「問題提起」「内容説明」「理由説明」「筆者の主張」のどの内容かを意識できることを目標にしましょう。
今回の文章の最後を確認すると、明らかに説明している途中で終わっているような感じを受けることでしょう。つまり、上に挙げた「問題提起、理由説明、筆者の主張」ではなく「内容説明」で終わっていることと判断できます。
以上を踏まえて、選択肢を見てみましょう。
選択肢は文末(後半)から見ます。この問題は、正解以外はすべて選択肢文末で間違いだと判断できます。
①「打開策を提示している」→していません(筆者の主張で終わっていません)
②「原因を究明している」→していません(理由説明の内容で終わっていません)
③「最終的な結論を導き出している」→出していません(内容説明で終わっています)
いかがでしたか。
文章の構造、形式段落の読み方、マーク式問題の解き方を使えば、簡単に答えを導くことができます。
はじめは慣れないかもしれませんが、繰り返しこの方法で読み解くことで必ず慣れます。そして、一度慣れてしまえば後戻りすることはありません。どんな文章が出てきたとしても8割は得点できるようになっているでしょう。
今後も他の問題を使ってブログを書こうと思います。自分で解いてみてブログで確認するという流れで勉強してみてください。
要望や質問は「お問い合わせフォーム」から受け付けていますのでご活用ください。
検討を祈っています。
では、今回はこれで終わります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
マーク式問題の解き方(センター対策)_評論文
こんにちは。北の大地で教員をしています「きんこ」と言います。
今日は私のブログを見てもらい、ありがとうございます。
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以前、このブログで「文章の読み方」について書きました。
今回は、その読み方を使いながらマーク式問題(センター形式)の評論を解く方法について書いていきます。
これからお伝えする読み方、解き方を徹底するとセンター試験で8割は超えます。
今日は全体的な方法を伝え、後日のブログで過去問や模試などを用いて実際に解いていきます。
いま受験生の皆さんは第1回全統マーク模試が終わった頃ですよね。
次回はその模試を使って解説する予定です。
では、さっそく始めましょう。
マーク式問題の解き方
①「文章の読み方」で読む。
まだご覧になっていない方は、以下のリンクからご覧ください。
どれも重要ですが、特に「文章の読み方③」は必見です。
これが読み方の基本です。
②一般的な問題構成を知る。
問1は漢字問題が5問です。漢字検定2級レベルまでで完答できます。準2級まででも高得点となることが多いです。
問2から問5までは「どういうことか」という内容説明問題か、「なぜか」という理由説明問題であることがほとんどです。
問6は表現や構成の問題もしくは内容合致問題です。
次に、それぞれの対策です。
問1はブログで対策の立てようがありませんので、漢字学習を頑張ってください。
問6も選択肢と本文とを照らし合わせることが基本となるので確実な対策はありませんが、問題の種類によってはポイントがあります。過去問や模試でその都度説明します。
問2から問5、つまり傍線部Aから傍線部Dの問題については基本的に以下のような意識を持つことが必要です。
問題文は4つくらいの意味段落で構成されており、そのそれぞれに傍線部がある。
つまり、それぞれの傍線部で問われることは、それぞれの意味段落の内容であることがほとんどです。
第一段落 傍線部A
第二段落 傍線部B
第三段落 傍線部C
第四段落 傍線部D
あとは傍線部に指示語があるかということ、傍線部が形式段落のどの部分にあるかということによって、本文のどこに注目するかが決まってきます。
詳しくは「文章の読み方」で確認してもらいたいですが簡単にまとめるとこうなります。
- 傍線部もしくは傍線部を含む一文に指示語がある場合は、傍線部の直前の内容に注目し、指示内容を押さえる。
- 傍線部が形式段落のはじめにある場合は、その形式段落の続きで傍線部の説明がなされているはずである。
- 傍線文が形式段落の終わりにある場合は、そこまでの形式段落で傍線部の説明がなされているか、次の形式段落で傍線部の説明がなされているはずである。
この3点から分かるように、基本的に傍線部の前後の内容を押さえることで答えを導くことが可能です。このことを知っているだけで、格段に読みやすく、解きやすくなるはずです。
ただ例外もあります。たとえば次のような場合です。
第一段落 Aの説明
第二段落 Bの説明
第三段落 前者は………で、後者は………だ。
第三段落の「前者」の部分に傍線部が引かれ、その内容を問うような問題です。
これは傍線部前後ではなく、第一段落の内容から答える必要があります。
文章構造を意識していれば問題はありませんが、こういう場合もあるということは覚えておいてください。
③自分で答えを考えてから、選択肢の文末(もしくは後半)から見て消去していく。
選択式だからと選択肢をいきなり見るのは絶対にいけません。
記述問題だと思って、まずは自分で答えを考えます。
答えは上記の読み方をすることによって比較的容易に作ることができるようになるはずです。
日本語で重要なのは文末です。前半にどんな素晴らしいことが書かれていても、すべては最後で決まります。ですから、自分で答えを考えたら各選択肢の文末(もしくは後半)の内容と自分の答えを照合して、ダメなものをどんどん消去していきます。
これだけで選択肢は1つか2つに絞ることができることがほとんどです。
④文末(後半)だけで判断できないものは前半を見て判断する。
文末で判断できなかった、もしくはいくつかの候補が残ったという場合は、残った選択肢の前半を見て判断します。
まとめます。
①傍線部で問われていることが内容説明問題か理由説明問題かを確認し、
②「文章の読み方」を意識して、自分で答えを考えて、
③選択肢の文末(後半)と自分の答えを照合して、
④複数の選択肢が残った場合は前半も見ます。
すべての問題について、この流れを徹底します。
数をこなせば必ず慣れますので、ぜひ実行してみてください。
今日の内容は以上で終わりですが、これだけではピンとこない方もいることでしょう。後日、実際の問題を使いながらこの方法で解きます。
なお、問題については著作権の関係上ブログに載せることはできません。皆さんが持っていると思われる問題を使いますのでお手元に用意してもらう必要があります。ご了承ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回を楽しみに待っていてください。
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成功するためのたった1つの方法
こんにちは。北の大地で教員をしています「きんこ」と言います。
今日は私のブログを見てもらい、ありがとうございます。
何事かをやり遂げたいという思いは誰もが持っていることです。
そして、その積み重ね、成功が幸福に繋がっていることも自明のことでしょう。
今日は成功するための方法について書いてみます。
成功するための方法は1つしかありません。
それは「成功するまで続けること」です。
何かをはじめたとき、なかなか思うようにいかないかもしれません。
むしろ、はじめから上手くいくことの方が少ないはずです。
なぜなら誰だって初心者からはじまるからです。
初心者の状態から失敗と修正を繰り返し、成功に近づいていくのです。
いま、あなたが得意としていること、当たり前にできていることを思い出してみてください。勉強でも運動でも音楽でもプログラミングでも構いません。ここでは誰でもできるという意味で自転車にしてみましょうか。
あなたは自転車の達人に違いありません。転ぶことはないし、片手でだって運転できます。狭い路地だって、ちょっとくらい悪い道だって難なく運転できます。
でも、はじめて自転車に乗ったときからそうだったわけではないはずです。
転んだかもしれませんし、補助輪をつけたかもしれませんし、親に押さえてもらったかもしれません。片手運転ができるまでにも時間を要したでしょう。
いま、自転車の達人となっているはなぜか。それは「自転車に乗り続けたから」に他なりません。
転んだあのときに乗ることを止めていたら、補助輪が格好悪いと乗ることを止めていたら、いまのあなたはいません。
そういえば、いま読んでいる日本語もそうですね。他言語を母語としている方が日本語を習得しようとすると大変です。日本語には独特な文法や微妙なニュアンスが多くあるからです。
でも、このブログを読んでいるあなたは日本語で困ることなんてないですよね(受験国語は置いておいて…)。これも日本語を使い続けているからに他なりません。
ちなみに私には2歳の娘がいますが、どんどん言葉を覚えています。はじめは単に親の言うことを真似ているだけで使い方がメチャクチャだったのが、使っているうちに少しずつ正確な使い方になってきています。その様子を見ていると成長ってこういうことかと実感できます。
これらのことから分かることは明白です。
失敗してもとにかく続ける。
そうすることによって、できるようになるのです。
続けることによってのみ成功への道が拓けるということです。
いま、あなたはやり遂げたいことを続けることができていますか。
それだけが成功するか否かを決定づけます。
「続けること」は成功の唯一の方法であるととに、私も含め多くの人にとって難しいことだと思います。
はじめは自分一人だけの力では続けることができないかもしれません。
周囲の人の手助けを得られるのなら助けてもらうことも重要です。
このブログでも多くの格言や私の経験、考えを通して、少しでも励ましになることを綴っていこうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
成功のための心構え「車輪の再発明と巨人の肩」
こんにちは。北の大地で教員をしています「きんこ」と言います。
今日は私のブログを見てもらい、ありがとうございます。
物事を成功させるためには適切な方法がある場合がほとんどです。そして、多くの場合、その方法は確立されています。にも関わらず、なかなか成功できないことが多いのは何故でしょうか。
今日はそのことについて書いてみます。
IT業界でよく使われる言葉に「車輪の再発明」というものがあります。
wikipediaには「広く受け入れられ確立されている技術や解決法を知らずに(または意図的に無視して)、同様のものを再び一から作ること」と書かれています。すでにできあがっているコードがあるのに、それを使うことなく自分で作ったときに使われるようです。
成功できない人のパターンの1つとして「車輪の再発明」病にかかっていることがあります。成功者や経験者からアドバイスをもらっているのに、それを疑ってやろうとしないんですね。
たしかに手放しで信じることはなかなかできないかもしれません。しかし、物事が成就するまでには時間を要することがほとんどでしょう。さらに大学受験など期限が定まっていることに関しては、無駄な時間を少しでも減らしたいところです。
そのような状況であるならば「車輪の再発明」は効率が悪いことは言うまでもありません。
時間が無限にあるならば1つ1つを自分で確認することができるかもしれませんが、それでもあまりオススメはできません。それを示すアイザック・ニュートンの話を紹介しましょう。
彼が木から落ちたリンゴを見て「万有引力の法則」を発見したという逸話は有名です(本当かどうかは別として)。その他、高校の数学Ⅱで習う二項定理を発見したのも彼ですし、微積分法を発見したのも彼です。
大天才と言われている彼の言葉に「私が遠くを見ることができたのは、巨人たちの肩に乗っていたからです」というものがあります。
彼が偉大な発見をすることができたのは、先人たちの偉業があったからに他なりません。彼は「1」から始めたのではなく、多くの科学者たちの知恵を活かしたから世紀の大発見を成し遂げることができたということです。
もし彼が「車輪の再発明」にこだわっていたら偉大な発見はできなかったかもしれません。科学の1つ1つの理論は多くの科学者たちの膨大な時間に支えられています。どんな天才だとしても、それをたった1人で証明するには時間が足りないことでしょう。
すでにある知識や知恵を受け入れることは、さらなる進歩に繋がります。その知識や知恵を疑うことがまるっきり無駄とは言いませんが、より先に進むためにはその知見を生かす方がいいに決まっています。
多くの物事には先人がいます。そして、成功への道も先人たちが切り拓いてくれているはずです。あとは、それを信じてやってみるかどうかだけです。
いま、あなたがやろうとしていることがこのような類いのことならば、迷わず先人が示してくれた道を進むべきです。成功させるための方法が用意されているのですから、それをやればいいのです。やっているうちに自分なりのやり方も確立されていきます。それは先人の成功法をベースにした最高のオリジナルです。
大学受験で成功してきた生徒の多くは次のように話します。
「先生の言うとおりにやったらうまくいきました」
大学受験で失敗した生徒たちは次のように話します。
「先生の言うとおりにやっておけばよかった」
先人の知恵を活かすという視点があるかどうか。成功するための1つの心構えとして持っておくことは悪くないと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
PMA(Positive Mental Attitude)
こんにちは。北の大地で教員をしています「きんこ」と言います。
今日は私のブログを見てもらい、ありがとうございます。
今日は、私の座右の銘であり、クラスの生徒に必ず話すことを書いていきます。
高校受験でも大学受験でも就職試験でも社会に出てからでも、成功する人は成功するし、失敗する人は失敗します。
ただ、これまで出会った多くの方々や生徒たちを見てきて、成功する多くの人には共通点があることは確かです。
それが、「PMA(Positive Mental Attitude)」です。
PMA、訳すと「肯定的精神姿勢、積極的心構え」などとなります。
成功する人は、とにかく前向きに物事を捉えます。いま目の前にある現実を悲観的に捉えるのではなく、肯定的に積極的に対峙するのです。
考え方を積極的なものにする。このことは全ての人に平等に与えられていて、各人の自由になることなのに、多くの人は消極的に物事を捉えてしまいがちです。
しかし、人生で成功したいのなら、幸せになりたいのなら、自分の希望通りに生きていきたいのなら、この「PMA」は絶対的な必要条件であることは間違いありません。
過去は変えることができます。
客観的事実を変えることはできませんが、その事実をどのように捉えるかということは、100%個人の自由です。
人間生きていれば誰もが失敗をすることはあります。ここで大切なのは、その失敗をただの失敗で終わらせてしまうのか、それとも自分の未来に繋ぐための失敗とできるかです。
失敗に対して、「自分はダメだ」「もうどうでもいい」と消極的に考えることは簡単です。しかし、「なぜ失敗したのか」「同じ失敗を繰り返さないためにはどうすればいいのか」「二度と同じ失敗はしない」と積極的に肯定的に捉えることが重要です。
そして、積極的に考え、考えたことを行動に移すことによって、自分の未来は明るく開けてきます。そのような生き方ができたなら、どんな過去だって自分にとってプラスの意味をもたらしてくれるに違いありません。
私たちは人生において多くの経験をします。そして、そのなかには成功体験だけではなく、挫折や失敗といったものも含まれるかもしれません。そんなときには、その経験すら自分にとってプラスの意味で捉えることができるように過ごす心構えが大切です。消極的に、否定的に物事を捉えていいことなんて1つもありません。
高校で言えば、受験、学習、学校行事、部活動、習い事、学校生活…それらすべてに「PMA」でいることが大切なのです。
いま、あなたは目の前にあることに対して前向きでしょうか。
人生を楽しみ、幸せになるために、何事にも「PMA」でいきましょう。
P.S. かくいう私も常に「PMA」でいることはできていません。だからこそ、この言葉をいつも心に留めています。見ていてキラキラと輝いている人たちは、やっぱり「PMA」でいることが圧倒的に多いです。自分もそうでありたい、いつもそう思って生きています。
最後までお読みいただいてありがとうございました。